ネコおもち
車を出していたのはT口さんだったそうです。 彼は、 「うちに行こうか? ホットプレートの焼き肉みたいになっちゃうけど。気楽だし俺もビール飲めるし」 そう提案したそうです。 参加費も払わずに飛び入りで来てさらに、仲間に入れないと思ったら座り込みを始めた人がいたのなら、確かに楽しくはありません。 みんな、「いいんですか?」、「T口さんお宅拝見!」となって盛り上がり、すぐに片付けをして、T口さんのボックスカーに乗り込んだそうです。 てきぱきと片付け、みんなで
むう。。。。めんどくさいことに。。 と思っていると。 記憶の中にあること、わたくしは当時、土曜日もお仕事だったので仲間内で誘われていたある土曜日のバーベキューイベントは不参加っだったのです。 バーベキューイベントは仲間内で告知があり、『参加希望の方は何月何日までに幹事のT口さんに連絡。会費は3,000円を予定しています^ - ^』と。そんな感じだったと思います。複数人に送れるEメールだったのでK山さんも知ったのでしょう。 でも申し込みは無し。 しかし、当
「K山さん、どういうことですか?」 「損害賠償を請求するんだよ。キミからもそう言ってくれよ」 彼は追加ライスをハンバーグと混ぜながら答えます。 「この人たちのせいで僕は失業したんだよ」 ポロシャツの男性は困惑したままですが彼(以後:K山氏)は余裕です。 「自決を止めない、朝も起こしてくれない、飲み代を貸してくれない。いじめに遭い続けた僕を虐めたんだよ」 「借りた意識はあるんだな。でも立て替え分を返せって言ったらお前、 横領とか恐喝とか言ったよな」 男友だち
「弁護士さんではないの?」 わたしは尋ねました。 「弁護士の役ですよね?」 ポロシャツの男性は逆に尋ねます。 「ええと、弁護士役なんですよね?」 ナポリタンを食べる止めて。 「どういうことですかK山さん(彼の名前)?」 すると。 当人はハンバーグを咀嚼しながら。 「損害賠償は10万円でいいよ」 と言いました。 「友だちだと思っていたキミたちのせいで僕は仕事に行けなくなりクビになった。それくらいの請求は正当」 どういうこと? そう思いました。 当人
場所は彼の指定したある洋食屋さん。彼は『法律の専門家たる』友人を同伴していました。 わたしは彼も知っている男性の友人に立ち会いを頼みそのお店に来ました。男性を選んだのは、女性だけで会うと何かと不利になると考えたためです。 一方で彼の連れて来た弁護士であるという男性はポロシャツにジーンズというカジュアルな出立ちで、年齢もまだ20代前半のようでした。 彼はテーブルにつくとすぐにメニューをポロシャツの男性に渡しました。 「僕はハンバーグプレート、ライスは大盛り。昔か
「損害賠償を請求するよ」 と彼は言いました。 理由は『友人たちに見限られたショックで無断欠勤を繰り返し会社をクビになったこと。自決を止めに来ないどころか親に連絡して自分がさらに責められることになったこと』 とのことでした。 さらに彼は『法律の専門家を呼ぶ準備がある』と。 わたしは彼に本当に法律の専門家(弁護士?)がいるとは信じていなかったので不思議な気持ちでした。それでも自分が何か悪いことをした自覚がないのならば、わたしも堂々としていようと思い、 「そ
彼の知人たちは信頼できる人たちのはずでした。 みんないじめに遭ってきた。彼側の知人たちのディテイルは夢を追っているということしかしりませんでしたが、彼自身は幼少期からどこに行っても最終的には嫌われるかいじめに遭うか、だったそうです。 だから。 大人になったら人に労られたいと思ったそうです。 お小遣いに困っていたらお金を融通してくれる、休日の朝に観たいテレビ番組の時間に合わせてもモーニングコールをしてくれる、無料で家をセカンドハウスにさせてくれる。。。など。
「もう関わることはしません。いま電話に出たこともはっきりとそれをお伝えするためです」 「……」 「あなたは知人に法律の専門家が自分にはいると言っていますが、どうしてもわたしをやりこめたいのなら呼んでください」 「…後悔するよ? 損害賠償請求できるんだ、僕は」 「そうですか。でもなぜ損害賠償なのですか?」 「キミたちのせいで、失業したからだ」 知人か。。。 と思いました。 その人には女優志望の知人、作家志望の知人、たくさんいました。 みんな夢を追いかけているから
さらに一悶着があって、それからは縁が完全にきれましたがそれまでが大変。 朝と夜と連絡が来るので辟易しました。前述の理由からその人にはお友だちがすっかりいなくなっていたので、わたししか電話やEメールを送る相手がいなかったのでしょう。わたしもいちいち話したり返信していたにではなく、早朝や夜はミュートにしてある携帯電話に着信やメッセージが来ているのを見て不思議な気持ちになっていました。 着信拒否をしていなかったのは、連絡がつかなくなると何をしてくるかわからなかったからです
アメリカはわたくしの暮らしている国。国籍は日本のままであるものの、永住権持ちなのでアメリカでは準市民とされ、税金も納めているので福祉の恩恵も受けられます。それはともかくも。このことを明記したのは今わたくしが合法的に永住しているということがわかるようにです。 日本の日本人なのだから堂々と日本に住めるのに、肝心の日本では上手に立ち回れなかったのです。それはコンプレックスでもあります。 これはかんたんなバックグラウンドです。そんなに大きなファクターは占めません。 日本
「それを言いたかったんですか」 わたしは完全に他人行儀でした。もうお友だちとは思っていなかったし、関わることも嫌でした。また「(自殺を止めないなら、お金を返せと言うなら)君は犯罪者だ」と言われることも含めて。どうしてこの人は相手を責めたて、それでいてまだ友だちでいたい、いてほしいと思うのか? 不思議で仕方ありませんでした。 「君が親を呼んだから自殺に失敗したんだ。僕は本気だったんだよ。次は確実に死ぬよ」 「わざわざそれを教えてくれなくていいんですよ」 「僕の本気を見
そのあとはあっさりしていました。彼の地元の川で(土地勘のないところなので詳細はわかりません)ある意味で無事に彼はご両親に保護され、おそらくは彼らの帰宅後、お父様からお詫びの電話が入りました。すみませんでした、という言葉の後。 「あいつには人を殺す勇気も自殺する度胸もありませんから」 そう仰いました。みんなわかっていたんです。それでも死ぬ死ぬと騒いで人の気を引いて、あわよくばお金の無心をしてそれが当然と思っていたのが彼です。すべてが嘘にまみれていて少し可哀想になりました
彼の実家はあるお店を営んでいたので、電話番号はすぐにわかりました。しかし、内容が内容で深夜2時半過ぎ。電話をすることを躊躇してしまいます。そんなことでしばらく考えていると、また彼から電話が来ました。 「…今、川にいるんだ。ここに飛び込んで死ぬことにしたよ…」 なんだかうっとりするような、はっきり言ってかなり芝居がかった口調でそう言いました。例えが悪いかもしれませんが、アニメや漫画のファンの人が好きな登場人物になりきってその台詞を諳んじるような感じです。 「そう…」
とにかく困ったのです。真夜中に電話してきてこれから死のうとしてる、でも止めろ(口では止めるなと言っている)。本当は死ぬ度胸もないのに人の注意を引くためのくだらない虚言。 「あなたが死ぬのを聞き届けます(電話だから)」 「君は、君はひどい人だ!」 「だってわたしはそこに行くことができません。こんな夜遅く電車もありません。そしてあなたは止めるな、と言っている。そこまで決意しているんです。わたしに何ができますか? このままお話ししていることしかできないですよ」 「自殺を止
しまった電話出てしまった…。 と後悔するも彼は電話の向こうでヘラヘラとした感じで笑い続けます。遠くに車の音がしていました。 (こんな夜遅くに外にいるの?) そう思っていたら。 「僕はもう終わりなんだ。もうダメなんだよ」 笑いを含んだ声で彼はそう言いました。また車の通る音が聴こえます。なんとなくピンときました。これまでに散々気が触れたような態度を取って同情を請い、厳しく諭されれば今で言う逆切れをする。 真夜中。屋外。車が走っている場所。もうダメだという台詞
26歳くらいの時のことです。食事やお酒の席ですぐに友人たちからお金を借りる知人(男性)がいました。さいしょのうちはお酒の席での食事代をきちんと払ったり、みんなと普通に雑談するような人でした。しかし慣れてくると、みんなに断りなく自分の友人たちを仲間内の集まりに呼び、本人の分も含めた外部からの友人たちの食事代を、そのまま同席した人たちにツケてしまうというウルトラC技までやってのけました(わたしもやられました)。 当然、みんなから嫌われるわけですが、本人にはそれがなぜなのかわ