日常#80

おばあちゃんから極度のドライアイを隔世遺伝で受け継いでいるために目がカピカピ
電車の中で目薬をさすと、目の前の人に鼻の穴を見せつけることになって気まずいが、目が可愛いて仕方ないのでぴちゃり、ぼくのチャームポイントは二重です
目薬の容器から自分の目に落ちるまでの雫は時速幾10キロで横に移動しているの、なんかおもしろい
なんなら今これを書いている自分も座った形のまま高速で水平移動をしているの、なんかおもしろい

右隣りの主婦ふたりが旦那の愚痴大会をはじめた
息子の塾の冬期講習の内容に関心を示さない、たった一日ご飯を作って、食器を洗った程度で家事を手伝っているツラをするな、ほんとうに打ちっぱなしに行っているのか、丸めたくつ下をリビングに放置するな、放置するな、置するな、するな、るな、な、な、な、な
学校おわりに他人の 雋?縺ョ諢滓ュ を耳に入れるのはしんどいので、イヤホンをしてノイキャンをして、音楽を大きめに流すと、それらはぼやけた白いぽふぽふになって右耳の外側で🕺するだけになるから、たすかる

大人でいるってしんどいということを感じていて
ぼくのバイト先はバーなのですが、日によってマチマチだけれども、均すと6割7割がインバウンドマンで、何故か彼らは日本にいるのに当たり前のように英語で話しかけてくるのですが、働いているほかの人たちは英語が話せないので、バイトのぼくがそれらの対応をしています

なんていうか、英語は好きだし、海外の人の血液から光ってるような感じは好きだし、髭もじゃbear chubbyは大変目の保養なのですが、なんていうか仕事量の不公平さであったり、僕だってそこで働くようになって学びなおしただけだし、そのバーの中では自分にしか造り出せない価値なのにそれを評価されないのは不満があって

そういった、ぼくが感じている 雋?縺ョ諢滓ュ を昇給という形で昇華してほしいということを店長に相談したけれど、自分にとって望ましい答えが返ってきそうな気配はあまりなくて
ぼくの要求はまっとうだと思うのだけれど、返ってきた店長の言い分もまっとうだと感じてしまって、そうなればぼくはこれを、ああ、欲に眩んでしまったのだ、足ることを知りましょうと甲羅の中に引っ込んで蹴っ飛ばされる亀である自分を甘んじるしかないのだと思っていた
彼氏に相談したら、彼はさすが10年僕より長く生きてる分もあって、分かりやすく答えてくれたのだけど、だけど、けど、ど

ぼくが今感じている 雋?縺ョ諢滓ュ は理不尽という言葉を含んでいるように思うのだけれど、それを解決するのもじぶん、解決できるように働きかけるのもじぶん、努力しても解決しないこともある、その場合はじぶんの努力の量や質がまちがっていたというじぶんの過失として受け止めねばならない、そのために心を使うのもじぶん、そのつかった心を補充するのもじぶん、そもそも感じているのは理不尽というかたちをしているのに
なんか、これが大人の対応というか、大人でいるというか、大人になるということのように感じて、たぶんあまり間違っていないように思われるのが、かなしい
大人になったつもりはないのに
そしてこれには冒頭に永遠に まだ がつくだろうし、だからこそ まだ をつけたくないし、ぼくらはみんな大人をやっているだけなんだろうと思う
もうすでに大人をやっている人はこれをもうずっと耐えているんですか?偉すぎますよ

なんか、なんか、なんだか最近なにかにつねに怒っているような感覚があって、さもしい
ひとりで歩く速さがずっと、怒っている人のそれだ
脛の筋肉が張ってくるとなんだか、怒りがぼやけていくような気がする
怒りの初露はとても醜くて、それだからなんとか自分のなかに抑え込むと、なんだか、砂を吐ききっていないアサリを吐きたいのに人前だからそれが憚られる、というときみたいだ

また書きます

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