日常#69
おそとポカめきて 夏来たるらし すなわち死
夏がくる
本当に嫌、出不精に拍車がかかってしまう
暑さが嫌というよりも汗をかくことが嫌
白Tしか着られない 本当は鮮やかな色の服とか着たいのに背中と頭によく汗をかくせいで色が変わってしまう
夏はリュックも背負えなくて手提げだし、キャップを被ると髪が水泳の後みたいになるから被れないし、日焼け止めを塗らないといけないし、じめじめしてるし、あなたしかいないし
夏がきて、体温と外気温との差が縮まっていって、あの豆腐のような生あたたかい厚みにぬぷりと体を包まれて死んでしまう前に普通に体調を崩しすぎて死んでしまいそう
10日ほど緩やかに微熱が続いて、喉に口内炎ができて1週間、その抗生剤を飲んでから今まで2週間ほどずっと下痢をしている
1ヶ月半くらいずっとどこかを病んでいて、今もまた龍角散が手放せない
季節の変わり目と新学期のストレスに弱すぎる
のどちんこに口内炎の薬を塗るというヤケクソをしてみたら意外とよく効いた
やはり飴や飲み薬などという軟弱は甘え、物理で攻めねばならぬ
センスが良いとはどういうことなのだろうかと考えることがあって、ひとまず自分に当てはめて考えるほどに不安になってしまう
センスが良いということはもの(の価値)を見定める感性が磨かれているということだと思う
まっさらに自分の中からでた言葉で、感覚でものの価値を見定めたのはいつだろうか
ネットやSNSの言葉に乗せられた評価じゃないだろうか、誰かが良いと言っていたから良いと思っているのではないだろうか
最近は手のひらの中の光る孤独を眺めていると、すぐに音楽に合わせて、これが多くの人に評価されているアイテムだ、と、これが"良い"ものだ、と、視覚と聴覚に訴えかけてくる
確かにあ~これいいな~ほしいかもな~と思うのだけど、手放しにそれらを好きと、良いと言ってしまうと自分の中の好きや良いという言葉たちを奪われてしまっているようで悔しい
天邪鬼にそれらを否定したくなる
それは不健全な感情だと思う
だから、SNSがそういったものたちであふれかえる前に自分が集めていた良いと思ったものをあつめて本棚のうえの壁に貼ってみた
こうしてみるとけっこうかわいい
こうしてインターネッツに載せてしまっているから誰に見せるつもりもないものではなくなってしまったが、自分の部屋という自分の城を自分好みに飾るのはとても心地良い
生活は小説、部屋は文体である
また書きます
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