日常#75
期末レポートが煮詰まって、叩くというほどに勢いもなかったキーボードを打つ手がとうとう止まってしまったので、甘いものを求めて冷蔵庫を開く
追熟をさせようとおいてある桃を手にとって匂いを嗅ぐと、まだ青いようだ
マンションのオーナーがいい人で、その親戚の農家が規格外品をマンションの人たちにと送ってくれているそうで、たまにエントランスにひとりひとつまで、と果物や野菜がおいてある
アナルセックスにおけるウケのメタファーとなってしまっている桃をかわいそうに思いながら冷蔵庫にもどすと、ステーキにしようと思っていたズッキーニがこちらを見ている
Sex in the Fridgeである
夏のSEXで暑いからと冷房をガンガンにつけるタチの下で凍えるウケを表した抽象ができあがってしまっている
あれを解決できるのは着衣SEXと正常位で降ってくるタチの汗が好きなウケだけであって、全裸至上主義者たちは二丁目の裏路地でどちらが譲歩するかの殴り合いをしているし、その頭上の踊場で露出SEXをしているものたちの汗が降っていると聞いたことがある
やはり戦争は永遠になくならないし、最近できたらしいTwitter(Xなど存在しない)の「ガチムチ×前髪、スリム」のコミュニティの細と太の割合が細<太になることも永遠に訪れないだろう
昔、まだSEXなど知らなかったころに見た夢に冷蔵庫の中を小人となって探検したものがある
最後は牛乳パックに転落して、死んだような記憶がある
進まないレポートを横目に書く日記は楽しくて、昔からやらないといけないことをあーやらないといけないよなぁと思いながらする道楽が好きで、どう考えても悪い癖だが、それも自分だから愛してやらねばならぬし、また叱ってやらねばならぬ
それと似たような感じで忙しいときにする掃除ほど捗るものはなくて、忙しくなくなると途端に興味を失ってしまう
今日は朝から排水溝とシンク、トイレ、浴槽、風呂カビ、掃除機のフィルター掃除、洗濯をしてしまって家中がピカピカである
洗濯物を取り込むのは夜の匂いが染みてからと決めているのでまだもうすこし外で揺れていてもらう
シーツだって洗ってしまった
それまでは晴れててほしいけど、部屋に閃きが差し込んでライブみたいになるのが好きなので、洗濯物を取り込んだらビカビカと派手にやってほしい、雷神様よ
そろそろレポートに戻らないと明日の自分の首がギチギチになってしまうのでさようなら、さようなら
また書きます
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