日常#20

ゲイの世界のいいところは色々な人と関われること、ということは共通の認識だと思うし、実際そうだと思う
歳も出身も職業も違う、これまでもこれからも交わるはずのなかった人同士がゲイという共通点だけで関わりあえるのはとても素敵なことだと思う
まだゲイ活動ひよっこで、会った人は少ないが、みんな素敵な方々だったし、また会いたいと思う人たちばかりなのだが、自分の中の難点、障害が立ちはだかって二度目を誘うに至らない。

今から書くことは「それはお前のコミュニケーション能力が低いだけです。」「虫のいい話です。」「んーまぁ、言ってもどうしようもないことですね。」と言われてしまえばぐうの音も出ないことで、ただのボヤき、愚痴、ああロミオ。あなたはどうしてロミオなの。ということだ。

僕の最大の悪いところはどうしようもないこと、変えようのないことをそういうものとして受け入れることが苦手なところだ。
無いものねだり、ショーウィンドウの中のテディベアを手垢をつけながら眺めて駄々をこねるような性格がたまに顔を覗かせる。
ものに対してそういった性格が出てくることはないが、社会の風潮、正当性のない旧套、理不尽な出来事に対して糾弾したいという気持ちを抑えるのが苦手だ



高校のときに比べて歳上の方と話す機会が増えた。
中高の部活が上下関係があまりないところだったり、転部先で先輩とバチバチに対立したり、学校の先生と一緒に遊びに行くくらい仲良かったりしたせいで、と環境のせいにするのはよくないけど、敬語で歳上の人と仲良くなることにほんとに慣れていない。敬語で距離を縮めるってほんとに難しくないですか?自分だけですか?これ。
先生とか店員さんに対してする敬語はこれからの関係性を発展させないことを保証するものだから得意だ

大学の新歓とかで先輩と摩擦係数ゼロでぬるっと仲良くなる人ってちょこちょこいる。同級生にいる。あたかももともと知り合いであったかのようだ。敬語で話しているのに壁を感じることのないというか、いじるところではいじるけど、それ以外のところではキッチリと先輩を立てるというメリハリのある付き合い方をしている。
後輩にこんな付き合い方をされたらうざいって人もいるだろうし、僕がこれをできる能力があっても多分疲れてしまうからやらないかもしれない。多分彼はあまり意識をしなくてもこれができるのだろう。羨ましい。隣の芝生は青色LEDでできている。

これが可愛げのある後輩ってやつなんだろうか。その人は可愛がられているのだし、きっとあれは可愛げなのだろう。自分には可愛げが少ないだろうなと思っている。というか多分可愛げを捨てるようなムーブをしている。
自分は歳下というフィルターをかけられてコミュニケーションを取るのが苦手だ。自分で言うのは傲っているようで気が引けるのだが、人よりもよく物事を考えて、自分の軸とか像を持っていると思っている、そうありたいと思っている、そういう人が好きだから
その歳下フィルターを外す役割をもっているのは自分にとってはタメ口だ。というかこーゆー人って多いんじゃないかと思う

リアルしたときに相手のそこら辺の考え方を探ろうとそこら辺の話題を出して、年下からのタメ口は苦手派の方だと分かると極端な話あまり仲良くなれないのかなぁ……と思ってしまう。その人が悪いわけではなくて自分のコミュニケーション能力が足りてないだけなので申し訳なくなる
ただ、ナイモンとかのプロフに歳下からのタメ口無理ですって書いてる人は別。好きなことで自分を語りましょうよ

舐め腐ったタメ口はだめだけど、敬意を踏まえたタメ口っていうのは敬語のコミュニケーションよりも気持ちのいいものなんじゃないかと思う
というかそもそも敬語で話していることと敬意があることはイコールじゃない
めちゃくちゃ軽蔑してる教師とかいたけど、そういう人には目をつけられたくないので、ちゃんと敬語で話してそれ以上の関係にならないようにした
タメ口で遠慮なく話すけれど、名前はさん付けのままとか、お礼とか頼み事とか謝るときには敬語でみたいな関係はすごく心地いいと思う


ただ、敬語からタメ口に移行するタイミングとかきっかけってのが難しい
敬語というのは目下の者から目上の人への敬意を表すものだから、歳下から「タメ口でもいいですか?」と聞くのは違うと思うし、かと言って歳上の人が「タメ口でいいよ」というのも圧があって言えないという方もいると思う

なんか、こうスマートな言い方ってないですかね、知ってたらまじで教えてください
銭湯でロッカーキーを足首に付けてたらゲイというサインみたいな感じで「仲良くなったらタメ口派!」みたいなのひと目でわかるようなサインとかほしいです。銭湯の足首ロッカーキーの文化って未だにあるんすかね、この前見かけたけど

とはいえ、タメ口じゃないと関係が築けないというのは本当に損なことだと思うから、敬語でのコミュニケーションも練習していきたい、敬語ムズイヨー


クソガキの戯け事でした

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