【日記】人の目/転ぶのが上手な人になりたい
「でも、これが僕だから」
ちょうど3時間前、渋谷ヒカリエの8階で個展をしていた方が言っていた言葉。
展示は通路側の1面のみがガラス張りの、真っ白で大きな部屋で行われていた。
壁にはキャンバスが貼られていて、部屋の真ん中には何冊ものスクラップブックが無造作に置かれている。
スクラップブックには、作者さんの旅行記が書かれていた。
言葉だったり、スケッチだったり、旅の切符や搭乗券だったり。
何年間にもわたる旅の記録のようなスクラップブックを見て、私はすごいなーと思った。
個人的なことやその時感じた思いが赤裸々に書かれているスクラップブックを、人に見られても恥ずかしがらない事や人に見られると分かった上で心に正直に書かれていた事がすごいと思った。
私は自分の作品を作っている中で、「これは後々人に見られるんだ」と感じるとこれを描きたい!と感情を乗せていた手が止まり、描くという作業にプレッシャーを感じてしまう。
どうしてこんなに堂々としていられるんだろう、と思い「書いている時に、のちに見られるという緊張感や恥ずかしさを感じないんですか?」と聞いてみると
「おぉーよく知っていますねー」と返された。
「後になって、『この時こんなこと考えていたんですか?』とか聞かれるともちろん恥ずかしさは感じるけど、でも、これが僕だから」
と言っていた。
「あーそっか 何やっても結局自分自身なのかー」と思った
自分の不完全なところも、思考も、言葉も、全部自分から生まれた部分で、それこそが自分 とも言うべき部分なのか。
私はまだまだ吹っ切れていない部分があるから、焦らずに自分の重荷になっている感情を克服していきたい。
でも、創作において恥ずかしさを感じなくなる時なんてないのかもしれない。
わからないけれど、一生作品を見せる時に恥ずかしさを抱えたままなのかもしれないけれど、恥ずかしいっていう感情に負けずにいっぱい作品を作りたいしいっぱい作品を発表したい。
そして、世の中のすべての創作者のことを改めて尊敬している。
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そういえば、完璧を捨てるって意味で今日はいい影響を受け取れる子に出会えた。
同じマンハッタンに進学する海外大学生の子!
奨学金の話をして、やっぱり諦めないでいくつもやってみようと前向きな気持ちにしてもらった。
奨学金の話ではないのだけれど、その子は去年Common App(アメリカ大受験に使うポータルサイト)の受賞欄をあと1つ埋めるために5つくらいコンペやアワードにブワーっと応募したらしい。
その結果、そのうちの1つが大きな賞に引っかかったそうだ。
すごいな、持ってるなーと思う。
本人の行動力と粘り強さ、マインドとかがこういういい結果を手繰り寄せたんだろうな、すごい と話を聞いていて少し感動した。
奨学金のいくつかに申し込んで落ちたくらいでクヨクヨするんじゃなくって、100回中99回失敗する勢いで行こう!とその子と話していて思った。
1回の成功を求めて、チャレンジすること、失敗して転ぶことを恐れずにいたい。