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人質という生き方(3)


DVされている被害者に対して、関係ない人は様々なことを言います。

「逃げればいいだけなのに」

「なんで別れないの?」

「警察に行けばいいのに」

「訴えればいいのに」

そうですね。

傍から見たらそうですね。


ではもしあなたがDV被害者になったとしましょう。

DVするほど執着してくる、後先考えない相手を簡単に振り切れるかどうか考えてみてください。


①シェルターに逃げ込む


当然DV男は「あいつどこ行きやがった!?」と探し始めます。

どこへ?探しに行くとしたら実家、職場、友人宅などですね。

激高した状態で来られ、暴れられたら?多大な迷惑が掛かります。

職場に限っては迷惑の程度によってはクビですね。


②訴える


おそらくそういう手続きをとっている間に殺されます。

訴えが通ったとしても。無視して殺しに来ます。

無理心中してしまえば禁止命令など関係ないからです。


③警察に言う


これはまあ時代もあるのですが、当時はストーカー規制法整備前でしたので、今よりも何もしてくれない時代でした。

そしてこういう事こそ逆ギレを誘う元。

被害届を出し、暴力等で起訴されたとしても初犯なら執行猶予などですぐ出てきますね。

出てきたとたん「よくも警察に売ったな」と逆ギレし、刃物を持って襲いに来たら?家に火をつけに来たら?

誰が助けてくれますか?


こうすればいいのにと口で言うのは簡単です。

しかし私は5年かけて洗脳されていたのもありますが、実際に

「別れるならお前もお前の両親も・・・無茶苦茶にしてやる・・・」

と刃物をチラつかせながら言われたので、その時私が思った事は


「私が殺されるだけなら見る目がなかった私の自業自得。だけど両親に害が及ぶのだけは何としても避けたい」


その為に私は人質となり、彼の言うまま結婚しました。

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