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シェディング転じて香るものたちの世界へ再び

最近、街中のニオイが変わってきた。
甘いツンと刺激臭から、手強いツンと刺激臭や腐敗臭へ変わっている。
腐敗したニオイって尋常じゃない。
もう、吐きそう。
もう、遅効性のだるさが半端ない。

シェディング対策をしているが、寝込むほどのだるさがあったのは
ツンとした刺激臭と酒場のニオイと◯ブリーズ(本人からの告白)のトリプルパンチ。これがまた、複雑なる悪臭で。
一緒にいたワンちゃん、キミに同情するとともに敬意を表す。

世の中、多彩な異臭がある中、昨年、アロマセラピーを再び学び始めた。
この、服や髪にまとわりつくニオイ…特にシャンプーしてもらったゆめめが、シャンプー剤+甘いツンと系ニオイをまとってくる対策を考えたかった。
それと、10年単位で変わる試験内容の最後の1年だったのもある。
ずっと気になっていた資格だったけれど、自信がなかった。
化学や精油の学名、神経系、内分泌系、嗅覚、皮膚、メンタルケア、栄養などを学ぶこと…膨大な内容に足がすくむ。
でも、ダメならまた受験すれば良いと思い直す。
昔ならそうは考えられなかった。年を取ったからなのか?


実はアロマとの出会いは1990年代。
とある商業施設で、精油の量り売りをしていた。今なら考えられないこと。
精油は一旦ふたを開けると酸化しやすいから。
当時、できたばかりのレンガの建物で、今まで見たこともなかった遮光の小瓶に色々な種類の〝香るものたち”がいた。
レンガの建物、素焼きのポット、温かみのある香りに、疲れ切っていた私は吸い寄せたられたのだと思う。
閉店ギリギリの時間に行って、気になった小さな素焼きのポットと、量り売りされていた2種類の精油を買った。
それが、今でも好きな香りのベルガモットとローズ。

家へ帰って早速ポットに精油を垂らしてみる。

良い香りと思う間もなく爆睡!
アロマがあってもなくても爆睡したと思う。
でも、この二つの精油たちとの出会いは一つのきっかけになった。

そこから、アロマセラピーというものを知ることになったけれど、悲しいかな、時間が無い。趣味を楽しむ時間もなく、職質を受けるような時間の帰宅となり、家は寝るだけの部屋、ほぼ仮眠室と化す。


10年以上経って、身体が悲鳴を上げ、休職。
その時に、アロマセラピーに検定なるものがあるということを知り、独学で学ぶことにした。テキスト、1級と2級用の精油セットを買ってみる。あくまで、脳のリハビリ程度。学校の教材や雑務から離れてみたかった。
当時、知識だけでなく、何の香りかを嗅ぎ分ける実技?試験もあり、香りを言葉にして覚えていった。

ローズマリー;すごくスッキリしすぎ;お婆ちゃんの家のタンスの中の樟脳みたい
という感じ。

あぁ…これが匂いに敏感になるきっかけ?嗅覚を刺激しまくる。
今は無き、厚生年金会館の会議室の一室で受けた試験は緊張した。

無事、合格して講習を受け、アドバイザーの資格をいただく。


そこから、また10年以上、そのままだったのは、飽きたからではなく怖くなったから。

アロマセラピー教室をうたう場所が増え、違う団体の方針を非難する教室に疑問を持った。純粋に香りと向き合いたいと思っていたのに、
どこどこの製品は粗悪だの、
どこどこの団体は邪道だの・・・

自分の所属団体ばかりゴリ押しされた。
確かにあります。 ?な所。
精油を直に皮膚に塗るとか、飲み水に入れるところとか。食べ物に添加するとか。(私は反対派です)
直に塗って刺激が強くて赤くなった皮膚を「浄化です」という狂気。

そういうところは「精油が天然成分で最上級クラスなので、人体に影響は無い」という。。。
精油が天然成分なのは当たり前。
でも、天然成分=優しいのは間違いで、精油は植物から抽出されるときに熱を加えているので香りは濃縮される。化学物質でもあるから人体へ影響する。それぐらいの知識はあった。

でも、原液でも身体に優しいとか、他団体の悪口とかが嫌になり、こわーい癒しの世界を知り、一度、足を洗う。そして、時間の差はあれど、足を洗ったのは学校での勤務も。
なんだかんだ言って、教育の世界に未練タラタラで、身体がズタボロでも続けなきゃいけないと思ったのは、たぶん私の生育歴に問題ありだったからだと思う。


コロナ禍を経て、ニオイというものにかき乱される自分。
そして、やめときゃいいのにニオイに対しての興味が再び目を覚ます。
そう、冒頭のシェディングというやつ。

最初は訳がわからなかった。
自分がもつ武器で戦うことしかなかったけれど、戦う前からノックアウト状態。
くさい
気持ち悪い
頭が痛い
お腹が下る
吐く
だるい
鼻血

まぁ、多彩な症状。
そこで、対抗勢力として、自分が持っていた精油を使った。
そう、愛用していたオーストラリアの精油が販売を止めると聞いて取り寄せていたのも幸いした。
ラベンダー
フランキンセンス
ペパーミント
オレンジスィートなど定番の精油。

この時、気づきをくれたのが、ゆめめ。
あの不快なニオイがシャンプー時、被毛についてくる。
彼女にとってこのニオイが良いわけが無いと思い、作ったスプレーがよかった。
フランキンセンスとバッチフラワーのレスキュースプレー、クラブアップルとオリーブのブレンド。

スプレーを手にシュッとして、被毛を撫でること3回。
嫌なニオイが消えて、シャンプー剤だけの匂いになった。

ここからまたアロマの世界に戻ることに。
まさに、シェディング転じて福となす。。。(複雑)

今、考えているのは、マッサージではない香りの可能性を探していること。

ブレンドして、より複雑な香りを楽しんだり日常使いをしていくことが楽しい。

ゆめめは存在だけで私を笑顔にしてくれた。アロマ〜香るものたち〜もまた、存在するだけで気づきをくれる。
ペットちゃんの存在と香りの世界って似ているなと最近思う。

ゆめめをイメージして香りを作る。それが今の楽しみになっている。
失敗も多いけれど。
いつか完成させたいと思っている。





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