絵本と読み聞かせとおもちゃ
こんにちは、「おもちゃの広場」を開きたいモリノウサギです。
「おもちゃの広場」は、全国のおもちゃ美術館に展示されているグッド・トイで遊べる、子育て・地域交流の場。おもちゃコンサルタントは、「おもちゃの広場」を開催することができます。
今回は、わたしと絵本のこと。その前の本の話も。
読むことがすきだった
よその家の本棚は魅力的
子どもの頃、家にあったのは、幼稚園から毎月持ってくるキンダーブックくらいだった気がします。
絵本というより幼児の本、絵も文字もある本です。両親に読んでもらった記憶はほとんどなく、自分で読むのが好きでした。
小学校に上がってからは、友だちの家に遊びに行くと、自分の家にはない本があるのが嬉しくて、遊びの合間に少しずつ読んでいました。
まんが雑誌も、自分で買っていたのは月刊誌だったので、友達の家で週刊まんがを読ませてもらっていました。
いや、週刊で買うなんてお金持ちー!
また、いとこの家には、立派な装丁の「少年少女文学全集」がずらりと並んでいたので、それを1冊ずつ借りては読みふけっていました。
「小公女」「赤毛のアン」「若草物語」などに出会ったのは、この「少年少女文学全集」でした。
7~8歳年上のいとこに、まんが雑誌を読んでもらったこともあります。また面倒な子が来たな、と思われていたかもしれません。
いとこの家では「巨人の星」を読破し、これで野球のルールを覚えました。確か、「火の鳥」も読みました。かわいい絵なのに難解でおとなっぽい話だなぁと思っていました。
ああ、よその家の本棚は本当に魅力的!
大型書店はパラダイス
小学校高学年からは学校の図書館で、ずいぶんと背伸びをした小説を読んでいました。(「罪と罰」とかね…内容は覚えていない)
中学校の図書館でも何か読んでいたんだと思いますが…。ご多分に漏れず、中学校時代は黒歴史。
高校に入り、同じような本仲間が出来、開店したばかりの大型書店へ足しげく通うようになりました。
もうね、すごいですよね。大型書店。
ここにある本を読むのには、どれくらい時間がかかるんだろう!
自分が生きている間に、読める量じゃない!
その頃読んでいたのは、初期のコバルト文庫。
今は復刻版もあるんですねー!!
ライトノベルという言葉もない時代でした。
新井素子さんとか、星新一さんとか、読んだなー。
ハヤカワSF文庫にもはまりました。
友だちがはまりまくった、栗本薫さんの「グイン・サーガ」。
ずらりと並ぶ本、背表紙を見ながらぴんとくるものを買って読む楽しさを知りました。
絵本を読んでみよう
絵本どうやってえらぶ?
今は、ブックスタートなどの制度もあって、赤ちゃん向けの絵本のブックレットなどもありますね。
(ちなみに、地元県で配布されるブックレット監修に携わったこともあります)
わたしは、子どもの絵本については何もわからなかったので、この「童話館ぶっくくらぶ」にすべてお任せしました。
まずは専門家に選んでもらう。そこから、自分が選べるようになればいいな、と思ったからです。
子どもに絵本読んでみた
童話館ぶっくくらぶで届く絵本は、一見ちょっと地味で本屋さんでは見かけないようなものでした。
でも、実際に読んでみると「もういっかい、もういっかい」と何度も繰り返し、聞きたがりました。
そして、何度も繰り返し読むうちに、わたし自身もその一見地味な絵本の本当のよさを、感じることができたのです。
そこからは、もう、絵本沼にどっぷりとつかりました。
以前の記事にも書いたように、子育てサークルで絵本を読ませてほしいと言い、そこから子育て支援関係で働くことになり…現在に至ります。
すべて、この童話館ぶっくくらぶとの出会いがあってこそです。
幼稚園で読んでみた
始めは自分の子どもにだけ読んでいた絵本ですが、参加した子育てサークルで読ませてもらうことになり、するとほかの場所でも読んでみたくなってきました。
まずは、子どもが通う幼稚園に声をかけました。
すると、園バスが次々と到着し徒歩通園の子が到着し…の先生が一番ばたばたしている時間に、空き教室で読ませていただけることになったのです。
とりあえず週に1日、朝の30分くらい、出入りも自由で何を読んでもいいということで読み聞かせを始めました。
遊びたい子は遊具へまっしぐらだし、絵本が好きな子は最初から最後までずっとそばで聞いていました。
ちなみに我が子は、「いつも家で読んでもらうから」と、遊具へまっしぐらでした。
小学校で読んでみた
子どもが小学校に上がったころ、ちょうど「朝の読書」に「図書ボランティア」が読み聞かせをするブーム(?)がきました。
いいタイミングでその波にのり、小学校で読み聞かせをさせていただけるようになりました。
1年生から6年生まで、週に1日、順番に朝の10分間読書タイムに行って、読み聞かせをしました。
仲間も増え、イベントなど企画してとても楽しい日々でした。また同時に、やはり人の価値観はそれぞれ違うということを痛感しました。
意見を持つ大人をまとめるのって、本当に難しい。でも、どれが正解かなんてなくて、それぞれに信じていることがあるから、折り合いをつけることを学んだ気がします。
ちがう場所で読んでみた
人のご縁で、高校の文化祭で図書委員のイベントの一環でお話し会をしたり、養護学校で月イチの読み聞かせをしたり、グループホームで読んだりと、貴重な経験をすることが出来ました。
すべて、「絵本」がつないでくれたご縁です。
絵本と読み聞かせとおもちゃ
絵本もおもちゃも、ひとりでも楽しむことは出来ます。でも、誰かと一緒だと何倍も楽しむことが出来るとわたしは思います。
字が読めるから自分で読みなさい、という方もいますが、「読書」と「読み聞かせ」は違うもの。
耳からの言葉と、目で見る絵で、イマジネーションの世界が広がります。誰かと一緒だと、その世界を共有することができるのです。
絵本を読んでもらっている時の、きらきらした目を見たことがある方ならば、分かってもらえるんじゃないかな。
おもちゃも、誰かと一緒にコミュニケーションを取りながら遊ぶと、世界がどんどん広がります。子どもたちが繰り広げる空想の世界は、なんと豊かなことか。
目で見えない世界を楽しむことが出来る、人間にしかできないこの遊びを、絵本とおもちゃによってより豊かに広げることができると、わたしは考えています。
だから、やっぱり、絵本と読み聞かせとおもちゃなんだな。
では。