ファッションCGの生地について
初めまして。
オムニスのCGチームのデザイナー、武藤です。
チーム内では主に生地のデータ化・テクスチャーの作成を行っています。
最近ではWebやSNSなどモニター越しに服を見る機会は増えたかと思います。とっても便利ですよね。
実は私はオムニスのCGチームの業務以外にも
パタンナー兼生産管理としてアパレルの仕事をしています。
その中で日々感じるのは生地の大切さで、
デザインに対しても、仕様に対しても、着心地に対しても.....
全てにおいて生地は服づくりにおいて中心にあるとても大事な大事な存在だと実感しています。
よくWebなどでも服を拡大して生地を見たり、サイトによっては生地画像があったり購入のきっかけになる事は多いのではないでしょうか。
皆さんは「生地」に惹かれて服を購入した経験はありますか?
そこで今回は簡単に制作プロセスをご紹介出来ればと思います。
制作プロセス
まずは、実際の生地をスキャンするところからスタートします。
スキャンでは生地の組成がうまく読み込まれているか確認します。
シワがあったり、ゴミがあってもこの段階ではOKです。
スキャンしたデータは、実際の生地の色味と異なるので一度色合わせを行います。結構色味が変わっていると思います。
左:スキャンのみ 右:色合わせ後
その後タイリングと呼ばれる作業をします。
タイリングの作業をしないと、つなぎ目が見えてしまい柄のように見えてしまう事があります。
また生地に柄がある場合もきれいに柄がつながるようにする必要があります。
例として下の写真がタイリングエラーになっているものです。
タイリングエラー例
きちんとタイリングが出来ていると1枚の生地のように見えます。
タイリングOK例
ここまでが一旦生地の制作プロセスになります。
最後に
今後、各プロセスごとに今まであった問題や解決方法など皆様と共有出来ればと思います。