青春18きっぷで清里・野辺山旅行 2日目
1日目
前の記事に書きました!
2日目
ここにも標高標が
エモい朝ご飯
宿の朝食を頂く。昨日チェックイン時に朝食を何時に食べるか訊かれ、7時と答えていた。食堂へ7時少し前に行くと、厨房の奥から宿の方が顔を覗く。お部屋の中にテーブルがいくつか。その中に、私の部屋名が書かれた紙が立たれた席があった。
うおおおいいねこの感じ。静かな朝にゆっくり朝食を取った。自宅でも真似してみよう。あと、こっちの味噌汁も赤味噌だ。うん。まさにこれがいいんだ。
お風呂に入る
朝チェックアウトする前にお風呂に入っておこう。昨日もお風呂の様子は見てみたのだが、こちらは浴室内の至る所に白〜茶色っぽい温泉成分が析出していて、そのせいで非常にきたならしく見えた。でもよく見てみると、温泉成分以外の汚れは全く付いていなくて、きたなく見えるけれどきたなくはないことが分かった。
ここは源泉掛け流しだそうだ。源泉の湯が出てくる蛇口は石化が進んで完全に閉まらなくなっているらしい。これは本物だ。
急いでチェックアウト
お風呂が気持ち良すぎたもので、帰ってみると電車の出発まであと15分となっていた。急いで荷物をまとめて、ダッシュで駅へ向かう。
駅に到着したと同時に目的の列車が来た。
JRで一番高い駅、野辺山駅へ
昨日降りた清里駅を通過し、野辺山駅まで行く。駅間距離も長く、それ以上に時間も長い。
着いた。ここがJRで一番高い駅か。それにしても非常に寒い。終わりかけの秋のような冷え方だ。
待合室に設置されたディスプレイによると、今は14℃しかないそうだ。ひぇぇぇ!まだ夏だというのに限界すぎる。お手洗いにも雪国でしか見ない暖房設備が設置されていたので、冬は特に寒いのだろう。
東京では考えもつかないほどの防寒着を持ってきたのだが、全くの正解だった。非常用として持ってきているホッカイロにさえも手が出そうになる。
ウォーキング開始
昨日は自転車を使ったので、今日は自分の足で移動してみよう。ということで、野辺山駅からJRで一番高い踏切まで歩いて向かうこととした。荷物は野辺山観光案内所に預けた。
先ほど野辺山駅に到着する直前、列車は林を抜けて見晴らしのいい直線を走っていた。お目当ての踏切は、その見晴らしのいい直線がはじまる所にある。
途中雨が降ってきたのに折りたたみ傘の紐が取れてしまい…そんな事もあろうかと、私は災害用ロープを持ってきている。応急処置として、折りたたみ傘にこのロープをくくりつけた。
ようやくゴールが見えてきた
鉄道最高地点
歩くこと30分。ようやく到着した。おお〜感動。私以外にも家族連れの観光客が来ていた。今日は雨だというのにやはりこの場所は人気があるのか。
ここの隣には鉄道神社があり、参拝をした。神棚には車輪が祀られていて、お賽銭箱を見ると…なんと枕木で作られているではないか!何から何まで鉄道で面白い。
レストラン最高地点に行ってみる。まだ時刻は10時を回ったばかりであまりお腹は空いていないが、信州名物のおやきを食べることにする。
おやき美味しかった!噛むほど甘味がとろける糖分たっぷりの皮の中に、味のしっかりと効いた野沢菜がぎゅうぎゅうに入っている。これぞ信州の味。
野辺山宇宙電波観測所
先ほど野辺山駅から鉄道最高地点まで歩いている途中、左手に大きなパラボラアンテナが見えた。のどかな田園風景に立つ巨大なアンテナは独特な雰囲気を醸し出していた。そういえばここには電波観測所があるのだと思い出し、そちらにも見学に行くことにした。
こちらも歩いて30分ほどを要した。野辺山宇宙電波観測所は入場料が無料だ。
ルール通り、携帯電話を機内モードにして入場する。
観測機器の中に、「さわってOK!」と書かれたものがあった。ありがたくさわらせて頂く。この絶妙な感触のボタンやトグルスイッチは今の身の回りの製品にはない。色んなボタンを押しながら、自分でワクワクしてしまった。特に「非常停止」のボタンとプラスチックカバーを上にあげながら押すボタンにはロマンを感じる。
展示は10年前から変わっていない、といった感じだった。もう少し最近の研究の話などもあっていいと思った。
信州そば!?
列車に間に合うように野辺山駅まで急ぐ。徒歩で30分ほどかかるという見込みだし、預けていた荷物を回収しないといけないのでかなり早めに電波観測所を後にする。
野辺山観光案内所に着くと、地元の高校生達がそばを啜っていた。ここって立ち食いそばもやっているのか。面白い。時間にも余裕があったので、私も月見そばを一杯頂くことにした。
え待って、なんかそばのクオリティがめちゃくちゃ高い。しっかりした太さとかたさがあり、食べ応えがある。東京の立ち食いそばのような、今にも消え入りそうな力弱い感じとは真逆だ。そうだ、ここは信州だ。信州といえば信州そばではないか。なんと、本場では、立ち食いそばのそばも美味しいのだ。
ここまでで私は赤味噌、おやき、そばという信州の代表的な食を一通り網羅した。なんて贅沢な旅なんだ!
萌木の村
続いて場所を変えて清里の萌木の村へ。いやーー、建物と街並みが好みすぎる!!
建物への入り口に必ずこの鹿のオブジェがある。美しい。
オルゴールの専門店に行ってみた。中ではさまざまなポケットオルゴールが販売されていた。ボカロ曲や最近のポップソングなども多数揃っている。
少々お腹が空いてきたので、おやつとして萌木の村ROCKへ入り、ソーセージ3種をオーダーする。ここはとても高貴な感じのレストランで、これだけ注文するのもどうなのかと思った。けど、もう昼食は食べてしまったし、おやつだけでも許して!
来たのはソーセージ3種…あれ、なんか1つはソーセージからハンバーグに化けている。しかし、どれも美味しかった〜〜
店員さんがワイングラスを持ってこちらに来て、私に何か話しかける。いや待て、これは絶対にワインを勧める流れだろう、と考えた私は早急に断ってしまった。いや待て、よく見ると、店員さんが持っていたものはただの水だった。
奥に隠れているのはコンソメで味付けされたキャベツの煮物である。これもまたソーセージとの相性がいい。今度自宅で真似してみよう。
帰り、なんと北杜市は晴れた。これまでずっと曇りの天気だったので、何か嬉しくなる。澄み切った綺麗な青をしていた。
清里のファミマ
メルヘンな建物にファミマが入っていて、2Fのイートインスペースはとてもおしゃれ。
このような地方のコンビニに行くと分かるが、東京よりも多種多様な商品を扱っている。地方では、コンビニはもはや日常の営みをする上で欠かせないインフラのようなものになっているのだろう。
小淵沢駅にて : 八ヶ岳がお見送りをしてくれているようで
今回の旅は短時間で色々な所を回れて、とても楽しかった。将来経済に余裕が出たら、真っ先に小海線沿いに別荘を買おう。あるいは小海線沿いのどこかで田舎ステイをしてもいいかもしれない。まあ将来お金に余裕が出たらまた考えようか。
などと思っていたら、いつの間にか寝てしまい、そろそろ小淵沢駅に到着する頃になっていた。ふと車窓を見てみると、なんと八ヶ岳が雲の隙間から顔を覗かせていた。ああ、綺麗だな。綺麗だな。と訳も分からず感激。まるで八ヶ岳がお見送りをしてくれているようで。
小淵沢駅に着いたら、再び展望台に上がってみる。
その光景は、写真では伝えきれないほど本当に美しかった。
さて、次はどこへ行こうか。久々のフルソロ旅だったけど、1人だと自分のペースで旅行を進めたり、計画を変更できたりしてよい。数時間後までの旅行計画を立て直すことを繰り返し行う。まるで制御工学でいうモデル予測制御のようで、我ながらいい旅行をしていると振り返る。