醤油麹と馬に呼ばれた三寒四温 2022年3月
醤油麹と馬に呼ばれた三寒四温の3月を振り返る
・春の兆し
長い冬を越えて、信州とうみにも気の緩む暖かい日がやってくる。3月になると日中縁側を開放すると暖かい風が吹いてくるが時にそれは春の風で強烈だ。
・越冬野菜
寒い冬をじっと我慢して、ニンニクと玉ねぎ、麦が背の伸ばし始める。今年も順調に育っています。収穫したニンニクの一片を植えればまたひとつの玉になる約6倍ゲームを続けて3年経過しています。
麦はこの時期「むぎふみ」といってわざと踏んで歩きます。こうすることで強くなる麦の姿に毎年勇気をもらってます。麦つよい!
・「味噌」「醤油」作り。
味噌
豆22kg米麹22kg塩10.5kgを混ぜ合わせ今年も約85キロの信州手前味噌の仕込み完成。鉄の大羽釜で煮込むのも6年目にもなり今年また少しコツを掴みました。
さらに味噌作り企業研修の受け入れで3斗分の味噌作りもおみやどでサポートしました。このように企業研修で味噌作りとかすごい素敵な取り組みですね。(他の企業様もお待ちしております)
醤油
3年前から近所の方々との醤油作りの輪に入れていただき「醤油も作る」が当たり前になりました。
毎年醤油麹を購入して4月に仕込み3月に搾る。約1年で自家製醤油の完成となるわけです。これだけでも満足なのですが!今年はさらに!その取り組みとは別に「日向醤油研究所」で学んだ醤油用麹を自分で作る(今までは買うことしかできなかった)ことに挑戦しました。
倉庫にあった小さな物置を改造して麹室(こうじむろ)をDIY。中に断熱し電熱ヒータで温めれば準備は完成です。
使う素材は麦・豆・塩・水それと麹菌をちょっと。
手順はここでは省きますが、DIY麹室でもしっかりと醤油用麹を出すことが出来ました!もうこれは師匠の教えが完璧すぎるのではないかとただただ感謝でしかありません。『宮さーん!本当にありがとうございます!』
完成日、出麹の時には鮮やかな鶯色の麹と胞子の煙が漂う光景にただただ静かな感動が押し寄せました。「これだよ、これ!わーーい」と麹菌にもやしもんに話しかけれた、ただやすの気分。
・馬に触れる
信濃町アファンの森での馬に触れる体験へ行ってきました。
妻からのマイバースディのプレゼントです。
昔から馬の姿がなぜか好き。走っているところ歩いているところの眺めるのが好きでした(それは競馬場)
「いつか馬を飼う」みたいなのは夢物語かと思っていましたが、横浜から長野への移住。都会っ子が農夫へと変貌。変化なんて実は自分の意識の変化次第でなんてことはないと自らの実体験で分かってはいます。
今回アファンの森の体験ですが、実際これがただの乗馬体験みたいのならばこうも心に響かなかったかもしれない。
あの日は実際に馬の手入れ、ブラッシング、馬房掃除、餌やりなどを体験させてもらい、必要な準備、馬の値段などの《飼うにはどうすれば?》を細かく教えてくれました。
まさに「実感が湧く」を身を持って経験した3時間。
お馬さんをブラッシングしていると自然と「これだよ、これ!おーーい」とお馬さんに話しかけられ背中押された気分。
特にサラブレッドのような馬でなく、道産子の和種、日本馬がとても可愛い。ここ長野県では木曽馬になるでしょうね。長野県の気候は馬と相性が良い。
寒い冬を越えて踏まれ強くなる麦
味噌にも醤油にも必ず大豆
2gの麹菌が4日後には豆の芯まで伸びる麹菌
堂々としてゆったり優しいお馬さん
色々なものを感じながら春へと続く
[おまけ]新作ケーキ
3月はまだ果物素材が少ないのでブラウニーが中心で「醤油粕ブラウニー」「みかんチョコケーキ」が流行りました(自分の中で)