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るい奥様ストーリー【2】

 私の仕事はお金を必要な人の元に必要なだけ届ける仕事だ。
 お金が絡んでくるだけに、失敗してごめんなさいでは済まない。
 少しのミスで大きな損失を生むことがあるというのに、今年入った部下たちはどうも真剣みが足りない。
 別に仕事はお金を得るためと割り切るのは構わないし、今時飲みにケーションだの職場の連帯感なんだのと口酸っぱく言いたくはない。
 とはいえ、だらけた仕事をして大きなミスをされると困るのだ。
 厳しくするのは必要なことだと割り切ってはいる。割り切ってはいるのだが。
 自分の性質ではないなとも思っていた。
 だから、私の方こそ仕事は仕事と割り振って、自分の抱えたもどかしい思いは、別の場所で発散することにした。
 そうして辿り着いたのが――デリヘルで責められたい願望を発散させることだった。

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