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味噌村 幸太郎
2021年11月1日 15:34
朝、学校にいこうといつもの道を歩く。 すると背後から声をかけられた。 振り返ると三つ編みのセーラー服の女子生徒。 クラスメイトだ。「童貞くん、おはよう」 僕はビックリした。 いつも話さない女の子だからだ。「あ……お、おはよ」 ニコニコ笑っていた彼女を見て思った。 この子、僕に惚れているかもしれない!
2024年1月8日 12:14
名古屋に来て、もう4年という月日を過ごした。 だが、一向に僕は、彼女ができることはない……。 なぜだ!? ムラ村さんと背伸さんに至っては、二人とも両想いどころか、『三人ハーレム想い合い』という新しい関係を築いたはずなのに。 そうこうしていると、またお父さんが引っ越しすると言いだした。 僕は激しく怒りを覚える。「ムラ村さんと背伸さんと、三角関係にさせてから、引っ越せや、ボケェ!」
2024年1月7日 14:37
女の子というものはわからないもので……。 僕を獲り合っているはずのムラ村さんと背伸さん。 二人は気がつくと、大の仲良しになっていた。「なぜだ……あの二人は恋敵にあたる存在なのに」 うーむと唸りながら、凸凹コンビの後ろ姿を背後から見つめる。 チビのムラ村さんに、モデル体型の背伸さん……。 どちらも捨てがたい。 落とすなら、どっちだ!? そうこうしているうちに、夏に入り、学校
2024年1月6日 15:05
僕とムラ村さんは、なんでかわからないが、結ばれることもなく、ただただ時が過ぎるのであった。 「なぜだ! 絶対、ムラ村さんは僕に惚れているはずなのに……」 そんな風に思っているだけで、行動にはなかなか移せない。 気がつけば、進級の時期になり、四年生になっていた。 もちろん、ムラ村さんは、僕とまた同じクラスだ。 良かったぁ。これだけ、時間があれば、今年中には彼女を落とせそうだ。
2024年1月4日 14:15
ムラ村さんと出会って半年ぐらい経ったころ。 僕は毎日、彼女のことばかりを考えていた。 そう、気がつけば、僕も惚れていた。 つまり、相思相愛なのだろう。 席替えして、ムラ村さんが前の方の席になっても、僕は暖かく後ろの席から彼女の小さな背中を見つめる。「この想い……届け!」 いや、もう彼女も僕を見つめている……気がする。 そんなことを考えていると、秋になり運動会が始まる。 ある日