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岡山〜宇野〜豊島 

先日夏旅してきた。
涼しくなってると見込んでいたけど、厳しい残暑で、文字通り焦げかけた…いつももやしのような肌色なのに、今はこんがりとしている。

という事で、岡山から豊島に行ってきた。
久しぶりのドーミーインの夜鳴きそばが美味しかったな。とか、書き出すと尻つぼみになりそうだからひとまず覚え書に書いていく。

豊島は3回目だけどふと何年かに一回行きたくなる。直島は今回は行かなかった。
宇野の廃ビルを再利用したホテルに泊まった。隣は魚市場で、お昼は海を見ながら海鮮丼を食べた。
屋上があり、ひたすら瀬戸内海をぼんやりと見れた。瀬戸内海はひねもすのたりのたりがぴったりと思った。
この街で育ったらおおらかな人になるのでは。

近くのスーパーでシャインマスカットを買ったり、晩ごはんもスーパーのお惣菜にした。
地域研修で佐渡島に1ヶ月いたときのことや、大学の時にはじめて直島に行った時は電車を逃して宇野のスーパーで晩ごはんを友人と買って食べた時を思い出した。あの時やたらとデミカツ丼が美味しかった記憶があったけど、今回は売ってなかった。
旅の思い出とは、スムーズに行った時よりちょっと困った時のことを覚えてるもやな。

月の光が海に反射してた

朝はお刺身にご飯と味噌汁を追加して朝ごはんにした。(食ってばっかりだな)
豊島には宇野から40分フェリーに乗って行く。
陽気な外国人が到着の音楽で踊ってた。
豊島は電動自転車を予約しておいた。
日頃病棟か医局で涼やかに室内猫のように過ごしている者にはなかなか過酷な道中となった。
前来た時は真夏でももっと涼しかったような…いや、若かったからか…
宿に荷物を置き、豊島美術館を目指した。
山と田んぼと海の景色がきれいだった。

山道を抜けて美術館が近づくと海が一面に見えて、魔女の宅急便みたいな気分になる。何回きてもこれが良い。
豊島美術館は自分の中では一番好きな美術館かもしれない。
干からびそうだったのであの水滴を飲みたいとかちょっと思ってしまった。そんなことしたら1発退場である。
宝石の国を思い出した。

今回は豊島に泊まることにしたからゆっくり美術館で過ごせた。2時間くらいいた。

宿の人によると隠しビーズとか糸がある、と聞いた。知らなかった。3回目なのに。

次の日は宿の人に教えてもらったささやきの森を目指した。
朝から暑くて、唐櫃の清水という日陰で少し休憩した。ちょうどその近くにある作品周辺の草刈りをしていたというおばあちゃま方も休憩していた。
「こっち涼しいよ」「冷たいよ」
と、声をかけてくれた。
遠慮なく水浴びをさせてもらった。
HP回復、これがセーブポイントか…と思った。
ちょっとするとおばあちゃま方は解散していった。もしかしたら神様ってあのおばあちゃま方みたいな感じだろうか。

ささやきの森はなかなか山中にあった。
高校が山の中にあったので坂道はそれほどきつくなかったが、美術館と比べてほとんど人がいなくて、このまま行方不明になるんじゃないかと不安になった。それも作品のねらいかな。
豊島美術館は水が動くのを見つめるのに対して、ささやきの森は風が吹くのを待つ、という感じだった。静かな時間だった。
森に1人だけ、というのも滅多にない体験なのであまり人気にならない方が良いのかもしれない。

その後は島の端っこまで行ったりした。
心音アーカイブはめちゃくちゃ徐脈らしき人のものが混ざっていて、どういう状況なんだろうか、と思いザワザワとしてきた。
循環器の先生の感想を聞いてみたい。

そんなこんなな夏旅でした。
旅行前に匿名ラジオで旅行中未来を生きるか、今を生きるか、という話があって、旅行中は今を生きるのが楽しいよな…と思ったところやったが、結局先々を心配して未来ばかり考えていた。
まあそれも人それぞれ。
いつか、行き当たりばったり旅行もしてみたい。

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