トカゲとヤモリ 2.5 敵襲

家に連れ帰ったトカゲは、推しの幼名(?)から取って『こんぺい』と呼ばれるようになった。

迎えてからのドタバタ

生き物と暮らし始める時には多かれ少なかれ事件が起こるものだ。はるか昔に父が猫を拾ってきた時もそうだった。

オニプレは大抵、野生下で捕獲された生体が販売されている。こんぺい号もその1匹だ。彼らには1つ、切り離せない問題がある。

""ダニ""

コイツらはハウスダストだの毛皮の動物だのマットだの、掃除ワードとしてよく耳にするが、一方爬虫類界隈でも悪の権化として憎まれている。私も憎んでいる。二度と見たくない。あの虫けらどもめ

迎えた翌朝、こんぺいは壁際に寄りかかって少しぐったりとしていた。よく見るとその壁に小さい虫けらどもが這い上がっていた。一応ダニの存在は頭の片隅に入っていたし、ちゃんとしたお店でもダニを抱えた個体はいるものだ。とはいえおぞましい光景だった。とにかくこんぺいをあのでかい惣菜カップに避難させ、床材を廃棄、殺虫剤と熱湯をケージにかけた。しばらくはペットシーツで生活してもらおう。

肝心の本体だが、ついているダニの駆除方法はいくつかある。1番手っ取り早い"温浴(ぬるま湯に入れる)"を行った。しかし慣れない環境でいきなり湯に入れられたのだ。身体をある程度沈めたものの、すぐにこちらへ跳びかかってきた。肩に登ってフシュフシュ怒っている声が聞こえた。

家にあるものでもう1つ応急処置を行うとすれば"オリーブオイルを塗ること"と出てきた。早速要らない歯ブラシに油をつけてそっとこんぺいの体を擦った。意外と嫌ではないのか、逃げずにされるがままだ。擦っていると呼吸できずに死んだダニどもが少しづつ落ちてきた。

翌日、はちくらにてレプタイルリンスを購入。しばらくはオリーブオイルマッサージ、週末になると温浴、レプタイルリンスと繰り返した。するとだんだん黒いポツポツの虫どもがいなくなっていった。本当によかった。

私の嫌いな虫に ダニ が加わった




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