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無駄と後悔-誹謗中傷で警察が来た私はSNSに悪口を書く人たちの気持ちがわかる-

私がSNSに批判コメントを書くまで


私はとあるインディーズバンドが好きでした。遠征の多いバンドでしたがほぼ年間のライブ全てに通い、海外遠征も当たり前のようにしていました。当時「地球上ならどこでも近い」とよく冗談で言っていたのを思い出します。
しかしファンになって数年経ち、5.6年ライブのセトリが変わらなかったり、ファン層が変わったり明らかにグッズの値段が上がったりしてからは少しずつ「こうしたらいいのに」と意見のツイートをし始め、後半は「何も感じず楽しそうにしている人が許せない」「そんな盲目信者を野放しにして批評を聞かないからいつまで経ってもライブが同じなんだ」とバンドの批判だけでは無くファン層への批判や悪口になっていきました。私はネガティブな事の方が感じやすいのでここまでのスピードは早く、半年ほどでした。

事件が起きたのは、推しメンが結婚を匂わせたからでした(広い部屋に引っ越した、左手の薬指に指輪をはめる、相手と思しき女性が引っ越しのツイートをする、など)からは裏切られた!と思い(アイドルでもないただの40代のバンドマンなのに)本人に直接聞いたところうやむやにされたことに余計に腹がたち、その日やけ酒をし、ひどい誹謗中傷をSNSに書きました。2日後に警察が会社に来てそのまま連れて行かれ事情聴取を受けました。やけ酒をして2日で刑事事件になってしまったのです。この話はまた後日書きます。

悪口を言うと悪口を言う人が集まって来てよりネガティブになる

私の場合は周りがありがたいことに元々良識的な人たちばかりだったので「そんなことばっかり言ってちゃダメだよ」「もう推しのライブ行かなかったらいいやん」と諭される事が多かったです。ただ当時の私はそういうことを言う人を「ちゃんとバンドを見ていない、私が発言することによりバンドも良くなっていく!」と躍起になっておりそう人たちをTwitterのフォローを外し排除していきました。今思っても良識的な人たちの言葉を聞いていれば?
そういう人たちとは一生の仲になれたはずなのに距離を置いてしまったことに後悔しています。

そして私の周りに残ったのは同じ、批判や悪口、チクチク言葉でひっそりと攻撃をする人たちだけが残りました。どんどんと卑屈になった私はたいそうひどい性格で、あの当時に書いた文章を今見ると卑屈すぎてとてもグロテスク。ストレスで体重も半年で10キロ増えて見た目も酷くなりました。ライブに言っては文句ばっかり垂れ流し、お金を払って悪口を言いに行っていました。
これほど無駄なことはありません。


悪口は全てにおいて無駄


はっきり今思っているのは、あくまで私の場合ですが「悪口言ってた時間も思考のリソースも全て無駄」ということです。
悪く思ったらとっとと次の好きなものや熱中できる事柄を探せ!と今なら思います。
いや、批判では無く意見だ、考察になる、冷静に推しを見ることを大事、反対意見も無いと推しが成長しない、売り上げも伸びないと思う方もいるかと思います。
※ちなみに後ろ二つの意見に関してはエンターテイメント裏方やってた自分としては「素人が考えることはプロの裏方はもう考えてるしダメなことしてるメンバーには絶対ファンより先に注意してる。黙っとけ!」「取り込めるファンなんてゴロゴロおるし何百枚も積むやつ掴むことなんて割と簡単やぞ」と思いながらニコニコ顔で「あ〜そうですね〜」とファンの方からの話を裏方時代は聞いていました。なので後ろ二つには経験上私は同意しかねます。
私は警察が来てからも推しバンドに粘着し、「私の発言の方が正しい」と言っていました。怖い。よく訴訟されなかったね。

本当に、粘着すればするほど時間も労力もお金も無駄になるし気持ちの余裕も無くなっていきます、あくまでも実体験により「無駄」と断言していますがそうじゃないと思う人は別に必要以上の誹謗中傷はし続けていくことを無理に止めたりはできないです。人の行動は私の言葉で変えられないので。ただ家や会社に警察が来てもいい人だけね。(後にnoteに書きますが「こんな遠回しな言葉で警察来るんだ」と当時思いました)

SNSのよい使い方をしたい

簡単に仲間が集められるSNSは良くも悪くも使い方次第です。バンドを好きだった当時は熱烈なファンで友達も多かった、そこから不満が少しずつたまり、名指しこそしなかったもののそのバンドに使用される絵文字を使いチクチク言葉を繰り返したので批判仲間がたくさん集まって来ました。意見を同意されたり、同じ感覚の人を見つけては嬉しくなりどんどんネガティブにしか物事が見れなくなっていました。
好きなバンドは同じはずなのに、楽しんでいる人たちが許せなくなることもありました。
またそういう人たちのことも批判対象になっていきました。
これは今私が好きなSixTONESにも当てはまることで楽しんでいるファンを「お花畑」「盲目」と揶揄しているところを目にします。今の私から見たら悲しい言葉だなと思います。しかし同じことをしていた人間なのでその人たちに何か言える立場では無いです。
私もそうだったのですがそういう人はSNS依存でずーっと批判批評のつぶやきを連投したり、マロに来た同じく批判の立場を取ってる方からの文章に答えたりしている人が多いなと感じました。(バンドファンはマロを使わないのでこれはジャニーズ特有?アイドル特有だと思います。)

ただ思うのは「思ったことは誰も傷つかないか考えてみよう」「どうしても仲間に言いたい場合は鍵垢にしたり自衛対策をしよう」「どうしても不満がある時はアナログでノートを買ってボールペンで書き殴ろう」と思います。悪口やチクチク言葉を言ってはいけないわけとは言い切れません。
ただ、SNSにもマナーがあると思いますし「全てをSNSに書く」というのはマナー以前の問題かと思います。

悪口を見てしまった時のモヤモヤの消し方

SNSをぼーっと見ていると肯定的な意見だけではなく過去の私のように「推しと離れたいけど離れられない亡霊のうめき」のような悪口をしばしば目にします。
ここではSixTONESのことを書きますが、本当にたいしたことない批判、他のGと比べたり、言葉尻を捉えたり、彼らのやってくれているこちらへの想いなんて見えておらず批判対象になります。それを目にしてしまった側はイライラしたりぐったりしたり、目まぐるしく感情が動きます。動かない人もいるかと思いますが、私はすごくモヤモヤしてしまいます。
私はそんな時はとにかくそんな言葉からは離れて(即アカウントをミュートします)冷静になって、彼らが私たちに伝えたいこと、想いを信じるようにしています。批判している人の大半は妄想のような気がしています。彼らの発信する言葉を自分が読んだ時に幸せな気持ちや感謝(まぁ何も感じないでもOK)を感じられるのなら自分を信じてください。
どうしても「批判している人たちを批判する」という行為をやりたくなりますし、私もやってしまいます。
しかし常々揉めているムードのグループのことを新規さんが好きになってもすぐ離れてしまいます。それは周り回ってメンバーを悲しませ、そして自分たちファンに帰って来ます。
分断するのではない「見ないようにする」という選択をとった方が心が軽くなります。同じ熱量でグループを好きな人たちに囲まれていた方が幸せです。簡単なようで難しいので修行だと思いやっています。

明るい思考は明るい言葉にしか集まらない

バンドファン時代、毎日ネガティブなツイートをする私はファンの間でも存在は噂になりライブハウスでも誰も近寄らなくなり、ヒソヒソと噂され、意固地になってはまたさらに過激になっていく…と当時は負のスパイラルに陥っていました。抜け出し方もわからなかったです。
だから多分今自分の好きなアイドルに対して批判している人たちも抜け出し方がわからない人が多いのかと思います。
そういう人は少し好きなものと距離を置いてみませんか。恋人同士でも似たようなもんで少し時間が経つても許せない場合は早めにもうそのものに近づかない方がいいと思います。心めっちゃ軽くなりますよ!(経験者)

私は奇跡的にSixTONESと出会えました。彼らのファンになってからは素敵な絵師さんや同じぐらいのファン歴の方、歳の近い方など優しい明るい方に囲まれて今は幸せです。
「メロポチちゃん、最近めっちゃ可愛くなったよ」「SixTONES好きになってから表情が全然違う」「明るくなった」とライブ仲間に本当に言われます。
SixTONESがどうこうというわけで無く、
ネガティブな人やネガティブな感情を一度持ってしまったバンドから離れるとこんなに性格、そして見た目や雰囲気まで変わってしまうなんて思わなかったです。

自分自身の「こころ」を無駄にしないために

今好きなSixTONESだって数年すればもしかしたら私も批判する立場になっているかもしれません。先のことはわからないからです。ただ実際に刑事事件になったり、良識的な人たちが周りから居なくなったり、私の人生において大きな損失や事件でした。今は深く反省しています。SNSについても呟く意識的に回数を減らしたりと(SNS依存だったので)向かい合い方を変えています。もう二度と同じことをしてはいけないし、しない!と誓いました。なのでもしSixTONESのことが嫌になったら批判を垂れ流すのでは無くちゃんと離れて他の好きなものを楽しんだりして戻ってきたりこなかったりすればいいんだなーと思います。

メンバー本人を含め、ファンも悲しむ人、嫌な気持ちになる人が少しでも減ればいいなと思います。風紀委員になるつもりはありません。ただネガティブな言葉に引っ張られることが多いので目にしたく無いです。そして私も度がすぎた批判を見ると悲しくなるという正常な思考を持てたので、自分のためにもこの文章を残します。


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