いざ、大学病院へ。(前半)
ここまでの経緯はこちら↓
しょっぱなからトラブル
2つ目の病院で受けた検査の結果を携えて
いざ、大学病院へ。
この大学病院は私の住んでる地域では
めちゃくちゃ有名。ラスボス。
その病院の名前を出せば
「あそこで治療できるなら間違いないね」
ってなもん。
幸いなことに大学病院は最寄駅から
電車で1本、15分ほどの距離。
ではなぜ最初からこの病院を選ばなかったのか。
それは
「義父がケガで入院していたから」
家族に心配かけたくなかったし(特に母)、
自分の性格的に家族が悲しんでいると
そっちをケアせずにはいられなくなる。
でも今回ばかりは自分のことに集中したかったので、
病気のことは主人と遠方に住む兄にしか
話していなかった。
実父母にはさすがに話した方が良いかと迷ったが、
兄に相談して全部終わってから話すことに決めた。
(この判断に関しては今も正しかったのか
分からないが当時はそれが精いっぱいだった)
なので、ここまで隠密に事を進めており、
義父が入院していた大学病院は候補から外れたのだ。
しかしこのタイミングで義父は退院!
ラスボスへの道が開けた。
大学病院の初診は、5月末。
主人にも一緒に来てもらった。
が、問題が。
わたしの初診日と義父の再診日がかぶった。
義父は朝イチ予約。私は午後イチ予約。
(この情報は義実家のカレンダーから仕入れた)
帰り際の義父と鉢合わせになるかもしれない。
でも初診の日はずらせない、
ずらすとまた1カ月近く待つことになる。
とりあえず大学病院に電話した。
コールセンターのような窓口に繋がった。
電話口の女性に
『病気のことを家族に話してなくて…、でも初診日と家族の診察日がかぶってることが分かって…』
困らせてしまうかなと思いながら
事情を説明。すると。
「おみみさんの行く婦人科は■棟■階です。
ご家族が診察を受ける科は▲棟の▲階です。
総合受付を済ませてまっすぐいったところの
エスカレーターを使えば鉢合わせするリスクは
少ないかと。エレベーターを使うと
鉢合わせしてしまうかもしれないので…」
と、どのルートで行けば鉢合わせのリスクが少ないかを
丁寧に教えてくれた。
めちゃくちゃ親切!!!!
「うちの病院は健康診断の再検査も行っているので、
もし鉢合わせしても『健康診断の再検査で来た』と
伝えるといいかもしれません。
呼出も受付に伝えておけば名前でなく
番号で呼んでもらえますよ」
だいすき!親切丁寧!!!
主人にもルートを伝え、当日は1人ずつバラけて
婦人科に向かうことにした。
(2人一緒だと「再検査作戦」が使いにくいため)
初診ミッション:義父に見つからず婦人科に向かえ。
当日。
義父に見せたことがないであろう洋服を着て、
帽子を深くかぶる。
主人は、黒づくめに黒キャップ。
逆に怪しくないか。と思いつつ病院へ。
初診受付は時間がかかると聞いていたので、
主人には車で待機してもらい1人で初診受付窓口へ。
受付の場所は会計待ちスペースの横。
ここが最難関だ。
出来るだけ顔はあげないように
受付が終わるのを待つ。
到着から30分程度、ようやく初診受付が終わった。
と思ったら持ってきたPETCTのデータは
別の窓口への提出らしい。
またいそいそとデータ提出窓口に並ぶ。
ここはすんなり終わって、主人に
「受付完了。婦人科にて待つ。」と連絡。
教えてもらった通り、エレベーターは使わずに
エスカレーターで婦人科へ。
無事到着。
ここまでくれば鉢合わせすることはない。
私が診察を受けている間に
義父は会計を済ませて帰ることだろう。
ミッションクリア。
合流した主人と、心の中でハイタッチ。
これも教えてもらった通り、念の為、
婦人科受付の人に「家族には内緒」ということを
説明して呼出は番号で行ってもらうようお願いした。
待つこと30分…。
「おみみさ~ん、おみみさ~ん、
■番の診察室にお入りくださ~い」
名前で呼んどるやないかい。
受付の人も呼んだ後に気が付いて、ハっとした顔。
まぁ婦人科に義父が来ることはないからな。
いいんですよ。
緊張しながら主人と診察室に向かった。
(後半につづく)