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『婚活1000本ノック感想』⑤

正直少し単調化してきたな、という気持ちもあるがまだまだ面白い。
今回は婚約に至らなければ全額返金される結婚相談所が舞台だ。全額返金、というワードでもう詐欺を想定してしまったが、過去にも詐欺師はいたわけだしそうそう詐欺師被りもないだろうか。
婚活というテーマの都合上、どうしても被害は詐欺に偏りがちだ。
ちなみに私の元知人男性はまさにこういったシステムの紹介所で成婚に至らなかったことがある。私の友人女性を紹介するために日時場所をセッティングしていたが、「明日はよろしく」と連絡したところで「あ、その話やっぱなしで」と言われた。紹介の話が動いた後に、上記相談所で良き出会いがあったのだという。へーそうなんだおめでとうその時点ですぐ連絡しろやボケ、と思っていたところ、その後彼は婚約破棄された。成婚料を支払った後相手から一方的に婚約破棄を告げられ連絡は取れず、相談所の人もなぜか大激怒で退会出禁を言い渡されたという。ざまあ何がどうなってそうなったのかわからない。あくまでもこれは彼の言い分なので、詐欺であったのか何かやらかしたのかはわからない。しかし結婚相談所ときくと私は毎度これを思い出す。もう付き合いのない彼が、今どこでどうしているのかもしらない。不真面目な者もいるが当然真面目に婚活している人もいるわけで、一人でも多くの人が幸せになってもらいたいものだ。

主人公・綾子に今回紹介された男性は5人。5人と一度にお見合いをするシステムだという。
『ご来光』『男爵』『落語家』『日サロ』『ヤギ男』の5人。そのまんまのやつもいるが、上から登山家、教授、落語家、バー経営、和菓子屋だ。
ほぼ全員綾子のタイプであるという。
すげー!というのが素直な感想である。好意を抱ける異性が5人も目の前に並ぶことなどない。さぞや面白かろうと思う。誰か私にもやってくれないだろうか。豊川悦治大沢たかお高橋一生野村将希二宮和也を並べてはくれないだろうか。30万払う。腎臓売る。
全員と一度に話をしたあと、残す3人を決める。2人とはここでおさらばである。
綾子は森まつげに助けを求める。相談所の社長、森まつげ演じるはアンミカである。いつ「男って200人おんねん」って言うかと思ってワクワクしていたが意外と言わなかった。綾子はアンミカに、切り捨てる2人を決めてほしいという。
私には見る目がないから、もう誰かに決めてほしい。
綾子のこの台詞に私は過去一大きくうなずいた。まったくもっておっしゃる通り。私も同じ気持ちである。誰か私の運命の人を見つけて連れてきてくれ頼む。この人ですって目の前に連れてきてくれ。
しかし自分で決めることはとても大事な事なのだ。他人に決められたことには、人は納得しきらないものだから。自分で取ろうと決めた資格のためなら頑張って勉強できても、強制された課題には指一本動かない。そういう人は多い。
今回のテーマは「自分で決める」なのだろうか。しかしそのわりに結末が、自分で決めた感がないものだったのでなんとなく腑に落ちない。次回以降どう話が動いていくのか見ものである。ハト男は元気にしているだろうか…。

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