〜NY出発前の備忘録〜
夫のNY転勤が決まり報告する度に、
色々なことを言われた。
「せっかくなんだから楽しまないと」
「仕事辞めたんだから夫を支えないと…」
「チャンスなんだから〇〇しないと(英語を使わないと・何か活動をしないと)もったいない」等々…。
人がどう言おうが自由だし、それぞれ感じ方は違う。
でも私の中では、違和感がむくむく大きくなっていくのを感じていた。
そしていよいよ来週フライトだ!というタイミングで違和感が最大限に大きくなり、加えてNYという未知の世界への怖さもあり家から一歩も動けなくなってしまった。
その違和感の正体は自分に対する強烈な怒りだった。「なぜ、私自身を無視するの?」
「私がそうしたいと感じていないのに、なぜ私は人の話に合わせてニコニコしてるの?」
これまでは自分の意思で、人から期待されることをしてきた。そうしないと仲間に入れてもらえないと思っていたから。受験期は勉強をしたし、仕事では人がやりたがらないことを率先して行い、プライベートでは話の聞き役に回ること多かった。
それなりに認めてもらえたから、その場は辛くなかった。でも自分に嘘を付きながらの行動は頭に釘を打たれたように後からズキズキ鈍痛がした。
怒りの話に戻る。
「NYに行くチャンスを"もの"にしなきゃ!」
私はこの言い方が気に入らない。
"NYに行くから"、何かのスクールに通うとか自分のモチベーションを上げていくとか、違和感でしかない。
まずは、"私"ありきでNYはその後についてくるんだよ。私の心がないと何の意味もないんだよ。そもそも考えが逆なんだよ。自分なめてんじゃねぇよ。
自分の本音に気付いた時、涙がボロボロ出てきた。
楽しめなくても、何も身につかなくても、
夫に尽くせなくても、いいじゃん。
私は、水に潜れるようになるまで2年かかったくらいの臆病者だ。勉強は嫌いで点数の悪いテストはビリビリに破いて土に埋めて帰る子供だった。おまけに休みの日は午後まで寝ているくらいのなまけもの。
それでいいじゃん。
でも、昔から遊びには貪欲だった。面白いことしてる人と繋がりたいし、どんな方法でも私自身を表現していきたい。この気持ちがあるからNY行きを決めたんだ。
うん。これでいい。
今の気持ちを忘れないように記録しておく。
〇宣誓〇
・私はどこに行っても私のままでいる。
・私がやりたくないことはやらないし、
やりたいことは普通にする。
※本読んでて気づいた、追記。
作物より先に料理はできない。
私の心と身体は広い農場で、そこで獲れた作物から料理をつくる。
まだ育てている最中なのに、次々料理のリクエストがきて、「いやいや、何が実るか分からないのにいきなりビーフストロガノフとかできるわけないじゃん!」それよりも農場にたくさんお水あげて、肥料をあげようよ。写真のアップルパイのように自分に甘々でいようよって思った話。