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人文学部生。京都に住んでます。

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マガジン

  • "にほんご"で言葉の壁を越える!?

    日本語から始まる、言葉の壁を超えた海外との繋がり方を考えてみた。

最近の記事

わるぐち

いつもニコニコしていて、明るくて、可愛らしい活発な印象を持っていた女の子が、電話をしながら誰かの悪口で盛り上がっているのを見てしまった。 みなければよかったと思った。 今、わたしは留学をしていて、違う国の外国人寮に住んでいる。 その女の子は日本人で、日本人の留学生達の中でも少し目立った存在だったから、わたしも知っていた。もちろん同じ寮に住んでいるし、どうやら同じ階でもあるようだ。2人部屋のはずだから、ルームメイトの邪魔にならないよう、外に出て電話していたのだろう。 地下

    • 「やさしい日本語」とは?

      「やさしい日本語」を知っているだろうか。 世界にはさまざまな言語があって、わたしたちはその中の1つである日本語を使う。日本語は難しいイメージを持たれがちだ。場面によって使い分けなければならない言葉や、年代による言葉の違い、変化も激しい。 「やさしい日本語」は、「優しい」と「易しい」の意味を持ち、日本に住む外国人やどんな年代の人たちにも理解してもらえるような日本語のことである。 そもそも、この「やさしい日本語」が考えられるきっかけになったのは、阪神淡路大震災だった。地震が

      • わたしの名前

        名前は、生まれて初めて人からもらう贈り物だと思う。 わたしの名前は、両親がつけてくれた。自分の名前は自分では決められない。だからこそ、生まれたばかりのわたしを前に、両親がたくさんの思いや願いを込めて、大切に考えてくれたものなのだと思う。 小さいころから今でもずっと、名前を名乗ると驚かれる。わたしの名前は珍しいと自分でも思う。まだ同じ名前の人には一度も出会ったことがないし、周りの人もわたしと同じ名前は聞いたことがないという。名前の音はもちろん、漢字も当て字なので、それを見て

        • イヤリングのはなし

          わたしはピアスを開けていない。 開けていない理由は、人に聞かれたとき答える用の「開けるの怖い、痛そうだもん」という理由と、自分の中に植え込まれた「身体に穴を開けたくない」という、正直どうでもいいような信念の2つだ。( 実は結構厳しい親の元で育ったので、親からも止められている。ただこれに関しては、自分のことを親に決められたくないし、その権利は親にはないと思っているので、理由としては成り立たないことにしている ) でも、だからといって耳になにかを付けるのは嫌いではなくて、ショ

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        • "にほんご"で言葉の壁を越える!?
          1本

        記事

          「日本語」と「空気」と「世界平和」

          わたしは当たり前のように日本語を話すし、当たり前のように読んで、書くことだってできる。今、ここに書いているこの文章も日本語だ。 わたしは大学進学を機に、愛知から京都に引っ越してきた。最初の頃、いちばん不思議に思っていたことが「言葉」だった。 愛知にいた頃にわたしが日常で話していた言葉は、多少の方言があるものの標準語に近いもので、街を歩いたり、学校に行ったりして耳にする言葉も全部それだった。それが京都に来たとたん、周りに溢れる言葉は今まで話してきた言葉とは大きく違っていた。関

          「日本語」と「空気」と「世界平和」

          不運体質とポジティブ

          不運と言えばネガティブな話ではあるけれど、不運体質だと周りから言われるわたし自身は、そんなにネガティブな人間ではないと思っている。能天気だし、物事をあまり重く考えない、嫌なことは寝たら忘れる、そんな単純な人間だからだ。 高校生の頃、初めて友人から「あなたって不運体質なんじゃないの?」と冗談半分で笑われた。そのとき起きた出来事は大したことではなかったし、当時のわたしは「そんなことないよ〜」と笑い飛ばして終わった。 本格的に不運体質なのかもしれないと思い始めたのは大学に入って

          不運体質とポジティブ