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早稲田大学の同級生に会って思ったこと その3

私は、大学卒業して5,6年後偶然K君に会ったことがあった。
その時の彼は、えらく険しい顔をしていた。
話を聞くと彼は工場の管理の仕事を任されていたらしい。
工場となるとそこで働く人は、あまり質の良くない人も多いようでなかなか苦労しているようだった。
元々K君は育ちの良さそうな人で穏やかな感じの人だったのであまりの変わりように驚いたのを覚えている。
それから数十年して彼に再会したときその顔の険は消え去つており元の穏やかな顔に戻っていた。
だが若い頃の彼に戻ったのではなく長年の経験に揉まれて組織のなかで生きてゆく処世術を身に着けているのを感じた。
工場勤務や中国での勤務は一癖も二癖もある人達を相手にせざるをえなかったはずだし、そういう経験がどんな人にも対処できるような対人スキルを身に着けさせたのだと容易に想像できた。

続く

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