クリスマス・プレゼント
今年も、プレゼントはきっと無い。
昔と違ってケーキが食べられるだけマシだけど。
母があの宗教に入った小学校三年の冬。
あのクリスマスから、もうプレゼントは無い。
母が寝たままの朝。
ボクは一階に下りて、庭の雪でも見ようと思っていた。
すると、廊下に一人の女の子が立って居た。
サンタクロースみたいな服を着た女の子。小学三年生位だろうか。
ああ・・・これは夢か。夢だから目の前に女の子が居る。
現実には、こんな事は起こらない。
「お姉ちゃん!メリークリスマス!」
「お姉ちゃん?