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国立西洋美術館「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか? 国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」展遠藤麻衣+宇佐美なつ作品の感想。上野の地とストリップと日本近代のシンボリズム。そして「盆」。
近代とは、軍事による簒奪と労働搾取によって、ごく一部の人間が利益を上げる仕組みの洗練だ。科学技術にしろ文化芸術にしろ、そのための機能的目的で推奨と発展が為された。 富を蓄財する者たちは狭い身内の共通言語として、またマウント合戦ツールとして科学・芸術を用い、タニマチとなったりコレクションをかき集めた。 古代/中世から、学者や画家はパトロンの庇護に縋ってきたが、近代制度によって学校や研究機関が設けられて研究者や芸術家がシステマティックに養成され、金持ちの草刈り場は大幅に広がった。
「愛と勇気で踊りましょ5 -ENJOY!盆踊り-」カバーイラストのコンセプトについて。~90年代りぼんと90年代団地の盆踊り~
「愛と勇気で踊りましょ5 -ENJOY!盆踊り-」のカバーイラストは、愛知県蒲郡在住のロミ・ニシザワさん(@romi_nszw)に手掛けてもらいました。 ロミさんとは昨年11月の愛知県豊橋市での「プロジェクトFUKUSHIMA!」のイベントでお会いしました。Romiさんは運営チームのメンバーで参加されていて、ロミさんはイベントゲストの「このよのはる(@konoyonoharu_)」のライブを聴きながら、タブレットで彼女たちを似顔絵に描いてました。 私はイラストを見て一目で
2023/12/10 踊月夜「踊り助平の忘年会 〜BONEN PARTY for CRAZY BON DANCERS〜」の感想
踊月夜さん(以下敬称略)は岐阜県美濃加茂市を拠点とする、郡上おどり/白鳥おどりを生演奏/生歌で演奏するお囃子サークルだ。愛知県や岐阜県には郡上おどりのお囃子サークルがいくつもあり、踊月夜はお囃子のクオリティに大変評判が高い。 コロナ禍が明けた今年、踊月夜はたくさんの演奏会を実施した。岐阜県内のみならず、岸野雄一さんがプロデュースした東京墨田区での民謡/盆踊りの複合イベント「すみゆめ踊行列」にも招聘され、踊月夜の存在を未だ知らなかった関東の多くの盆踊り愛好家たちを熱狂させ