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愛知県の包括外部監査について個別に説明をしました

「2023年度包括外部監査の通信簿」高額支援者に対し、全国市民オンブズマン連絡会議 包括外部監査評価班員がお伺いして「通信簿」解説を行いました。

当該支援者は愛知県在住だったため、2022年度愛知県監査について詳しく説明を行いました。

・令和4年度 愛知県包括外部監査
 債権の管理回収について
 ~未収金の解消に向けた取組の対象となりうる債権を中心に~
 https://www.pref.aichi.jp/soshiki/somubu-somu/0000040152.html
 
愛知県は、2022年度は田口勤弁護士を包括外部監査人に選び、1841万1800円で委託しました。
田口弁護士以外に、補助者として13人の弁護士・公認会計士が関わっています。

包括外部監査評価班は、全134自治体の包括外部監査結果を読み込み、田口弁護士の監査報告書を「優秀賞」(上位2位)に選びました。
・2023年版 包括外部監査の通信簿 結果発表
 https://www.ombudsman.jp/houkatsu/2023kekka.pdf

評価班員は、優秀賞に選んだ理由としては、「不納欠損処分済みの債権を債権放棄するなど整理すべき」「債権管理条例を制定し債権のみなし消滅により債権管理を終了すべき」「徴収停止を活用されたい」などの積極的な意見が出されたためとしました。

支援者は「高校生の奨学金や、外国人の医療費、中小企業への貸付金などに関して、どこまで厳しく取り立てるべきか関心を持っていた。
また、県は外部の回収業者に委託をしているが、本当にそれでよいのか。
条例を新たに作るべきというのはそのとおり」と話していました。

また、2020年度包括外部監査に対する措置についても評価したと伝えました。
・令和2年度の包括外部監査結果
 女性の活躍促進事業に関する財務事務の執行について
 https://www.pref.aichi.jp/soshiki/somubu-somu/0000040152.html
 
評価班員は「歴代愛知県の包括外部監査人の報告書の内容はよいが、県が措置(指摘・意見に対する対応)をきちんとしない。
全ての指摘・意見に対して措置することがないのと、措置未了にいて何ら記載もしていないため、説明責任が果たされているとは到底言えない」としました。

支援者は「一千数百万円もかけて包括外部監査を委託しているのに、県が活用しないのはあまりにももったいない」と述べました。


全134自治体の2022年度包括外部監査人に支払われた委託料は総額17億3013万9733円にも及びます。
弁護士・公認会計士・税理士ら専門家が、自治体の問題点を外部の視点から厳しく監査して、様々な指摘・意見を示しています。
自治体が活用しないのはあまりにももったいないです。
また、市民も外部監査人の指摘や視点をぜひ活用すべきだと思います。

全国市民オンブズマン連絡会議は、1999年の制度開始以降、包括外部監査を評価し、「通信簿」発行を続けてきました。
2005年以降は、「外部監査結果」全文をDVDに収録しています。
2009年からは措置も評価しており、措置についてもDVDに収録しています。

2023年版包括外部監査の通信簿は1冊6000円、
バックナンバーは1冊1000円で販売しています(バックナンバーは23/11/10まで)。
ぜひご購入下さい。
・資料申し込みフォーム https://pro.form-mailer.jp/fms/51a162cc291340




2023年版包括外部監査の通信簿
http://www.ombudsman.jp/houkatsu/

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