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甲賀広域行政組合でのハラスメント 職員アンケートは多くが黒塗り

甲賀広域行政組合で当時勤務していた警防課職員が新型コロナワクチン接種を拒否し、業務区別を受けた後に退職していた件で、外部有識者らで組織する「ハラスメント調査委員会」が行った職員アンケートを全国市民オンブズマン連絡会議が情報公開請求したところ、内容の多くが黒塗りでした。

・24/3/15 調査報告書(最終答申)(開示されたもの)
 https://www.ombudsman.jp/data/240612-1.pdf
・アンケート結果(甲賀市役所到着分)
 https://www.ombudsman.jp/data/240612-2.pdf
・アンケート結果(湖南市役所到着分)
 https://www.ombudsman.jp/data/240612-3.pdf

最終報告書によれば、「ワクチンを接種するか否かは個人が自由な意思に基づいて決定すべき事柄」にもかかわらず「消防本部は、組織全体の感染リスクを低減させるためには、職員に対し、一定の強制力を持って接種を要請できるものとの認識に立った上で」「面談及び電話にて、繰り返しかつ長時間にわたり、執拗に接種の要請を行ってきた事が認められる」とし、「自己決定権を脅かし、精神的苦痛を与えるものであり、不当な対応であったと評価せざるを得ない」としています。

一方、ワクチン以外のハラスメントについて再調査を行いました。
・アンケート調査・聴き取り調査により判明したハラスメント行為者と申告件数
 A氏(幹部職員)24人 137件
 B氏(幹部職員)30人 120件
 C氏 10人 17件
 その他25名
 ア 稟議書を合議・決裁行為としない
 イ 文書の訂正を、自分で考えるように指示するだけ
 ウ 文書の再提出 非番・週休日等は一切考慮しない
 エ 職員の前で長時間の叱責や恫喝
 オ 進言行為や各種アンケートへ、不服記載する行為は必ず行為者へ漏洩
 カ 強制的に始末書・降格書提出 謝罪を求める
 キ 人格否定の言動
 ク 暴力行為

・甲賀広域行政組合ワクチン未接種者への対応事案等
 ハラスメント調査委員会(最終答申)(ホームページ掲載版)
 https://www.koka-koiki.jp/contents_detail.php?co=tpc&frmId=1843


調査報告書とアンケートで判明したのは、「新型コロナ禍以前から、甲賀広域行政組合ではパワハラがまん延していた」ということです。
2018年5月に組合は「性別・年齢・階級」を記載させるアンケートを行ったが、本音が書けず形だけに終わったとのこと。

今回のアンケートでも、個人名以外も黒塗りされていました。パワハラの実態を明らかにした上で、真の再発防止を求めます。


市民オンブズマン事務局日誌 ハラスメント
https://ombuds.exblog.jp/i103/

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