名古屋市民オンブズマンは「2003年にオーストラリア環境省とニューサウスウェルズ州動物園委員会、東山動植物園との間でコアラに関して交わした覚書」を情報公開請求して入手しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/241129.pdf
2024/11/24投開票の名古屋市長選挙において、広沢一郎候補(当時)は選挙公報に「東山動物園でコアラを抱っこ」と記載していました。
全国各地のコアラ好きの人から、広沢候補に対して「公約を撤回せよ」との意見が殺到しました。
開示された覚書の英文と日本語訳(名古屋市民オンブズマン訳)を一部抜粋しました。
東山動物園が加盟する「公益社団法人 日本動物園水族館協会」が2020年9月に作成した適正施設ガイドラインでは、コアラについて以下定めています。https://www.jaza.jp/about-jaza/a-f-guidelines
2024/11/24投開票の名古屋市長選挙の結果、広沢一郎氏が名古屋市長に当選しました。
24/11/27中京テレビに生出演した広沢市長は「シドニーのあるニューサウスウェルズ州では抱っこを禁止しているが、クイーンズランド州、サウスオーストラリア州、オーストラリアの中で3つの州は許可をしている。
まずはコアラ舎の前で、例えば実物大のぬいぐるみを抱っこして、雰囲気に触れてもらうとかで機運醸成を図りたい」としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed77a1732599d6e0071632a2ec6384365a51199d?source=sns&dv=sp&mid=other&date=20241130&ctg=loc&bt=tw_up
3つの州でだっこを許可しているとは言え、「導入希望動物園に対するコアラ輸出許可条件」には反しており、実現性は極めて0に近いのではないでしょうか。
名古屋市民オンブズマン タイアップグループのメンバーには、「40年前にコアラをオーストラリアから連れてきた」担当の元名古屋市職員がいました。コアラは神経質であり、さらに様々な厳しい条件があって、とても苦労して東山動植物園にコアラを連れてきたと話していました。
「思いつき」レベルで実現性のないことまで、「河村前市長の後継」では大変困ります。
真摯な市政運営を望みます。
名古屋市民オンブズマン 名古屋市政
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/nagoya/index.htm