名古屋市議会 政務活動費の収支報告書のみネット公開へ
名古屋市議会は23/3/15に議会運営委員会を開き、政務活動費の収支報告書のみ公開する要綱案を提示しました。
・23/3/15 名古屋市議会運営委員会配付資料
名古屋市会政務活動費に係る収支報告書のインターネットの利用による公開に関する要綱(案)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/230315.pdf
議会運営委員会は委員会室へ行っての傍聴は可能ですが、ネット配信されていないためどのような議論がなされたのか不明です。
各種報道によれば、主要4会派は合意したとのこと。
2023年3月中にも収支報告書をネット公開する予定とのこと。
また、領収書については、来年度中に規程を整備するとのことでした。
政務活動費の領収書等の公開については、全国市民オンブズマン連絡会議が毎年発表している「議会政務活動費開示度ランキング」で、名古屋市議会は6年連続政令市最下位でした。
https://www.ombudsman.jp/seimu_category/seimu_news
上記調査項目には、「収支報告書のネット公開」は採点基準に入っておらず、仮に2023年3月中に収支報告書をネット公開しても採点は変わらず、引き続き政令市最下位となります。
(収支報告書は各会派A4で1枚を議長に提出します。閲覧は可能)
毎年、名古屋市民オンブズマンは収支報告書を閲覧して表にまとめています。
・令和3年度名古屋市議会政務活動費 収支報告書 まとめ
PDF http://www.nagoya.ombudsman.jp/seimu/nagoya2022.pdf
一方、名古屋市議会議員に支給される政務活動費の領収書は年間約16000枚。各会派ごとに集計されており、だれが支出したかわからなくなっています。
閲覧は議会に行けば可能ですが、詳細に分析するにはコピーを取る必要があり、全てをコピーするには年間約16万円かかります。
全国市民オンブズマン連絡会議の「議会政務活動費開示度ランキング」によれば、2022年5月1日現在で、20政令市中13市が領収書のネット公開済。
2市がCDでの領収書公開で、紙のみは5市(千葉市、川崎市、横浜市、名古屋市、福岡市)と少数となっています。
また、会計帳簿、活動報告書、視察報告書、マニュアルのネット公開も採点基準にしており、名古屋市議会は会計帳簿・活動報告書・視察報告書の議会への提出義務づけもしておらず、ネットでの公開もしておらず、100点満点中12点と、横浜市議会と並んで政令市最下位となっています。
https://www.ombudsman.jp/seimu/2022seimu-1.pdf
また、名古屋市議会は2019/2/12市議会運営委員会理事会で、「政務活動費の収支報告書・領収書のインターネット公開を市の情報公開条例の基準に基づき、可及的速やかに行うことについて意見の一致を見た旨確認した」にも反しています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/201228.pdf
名古屋市民オンブズマンの内田隆氏は「収支報告書のみのネット公開はあまりにも小さな前進で、評価に値しない。
4年前、19/2/12議運理事会での確認にも反している。領収書がネットで公開されなければ、議員の活動が容易に分からない。
現在名古屋市民オンブズマンとオンブズマン愛知が、政務活動費に関する各会派アンケートを取りまとめているが、それとあわせ、23/4/9投開票の名古屋市議会議員選挙の投票活動の参考にするようよびかけたい」とコメントを述べました。
名古屋市民オンブズマン 政務活動費ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/seimutyousahi/index.htm
2023年03月16日 09時02分 NHK東海NEWS WEB
名古屋市議会 政務活動費収支報告書をHP公開へ
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20230316/3000028142.html
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