名古屋市議会政務活動費「収支報告書だけネット公開しても政令市最下位のまま」議長に申入れ
税金の無駄遣いを市民の立場から追及する市民団体「名古屋市民オンブズマン」「オンブズマン愛知」は、名古屋市議会各会派に支給される政務活動費に関して、「領収書をネット公開をするつもりがあるか」「旧統一教会関係団体への支出があるか」の質問を各会派に送付した結果の取りまとめを23/3/23に公表しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/230323.pdf
自民党の3議員のみ旧統一教会関係団体に支出していたと回答がありました。
いずれも議会事務局に返金したとのこと。
また、同日付で名古屋市民オンブズマンは「政務活動費情報のネット公開に対する申入書」を作成し、名古屋市議会議長に郵送しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/230323-2.pdf
名古屋市議会は、政務活動費の領収書等をネット公開しておらず、全国市民オンブズマン連絡会議が毎年公表している「政務活動費情報公開度ランキング」で100点満点中12点と6年連続政令市最下位です。
https://www.ombudsman.jp/seimu_category/seimu_news
23/3/15に名古屋市会議会運営委員会で配付された「名古屋市会政務活動費に係る収支報告書のインターネットの利用による公開に関する要綱(案)」によれば、インターネットにて収支報告書のみ公開するとのこと。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/230315.pdf
名古屋市民オンブズマン代表の新海聡弁護士は「各会派1枚のみの『収支報告書』だけネット公開しても12点のままかわらず、このままでは7年連続政令市最下位となる。統一地方選挙を意識して『やってる感』を示しただけだ。
『領収書』のネット公開にこだわるのは、目的外使用を防ぐだけではなく、議員が何を考えているかわかるからだ。
また、名古屋市議会は会派支給となっており、どの議員がどんな支出をしたかが分からない点も改善してもらいたい。
2019/2/12議会運営委員会理事会で『可及的速やかに収支報告書・領収書のインターネット公開を行う』と意見の一致を見たにもかかわらず、4年間全く進まなかった。もうだまされない。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/201228.pdf
先日議会事務局に行って2時間近く領収書を閲覧したが、年間約1万6000枚もある領収書をチェックするのは極めて大変。全てコピーを取るには約16万円かかり、真の情報公開とは言えない」と述べました。
オンブズマン愛知の加藤芳文代表は「隣の愛知県議会では、CDで政務活動費の領収書が議員ごとに開示されており、CD2枚をもらうのに140円で済む。旧統一教会など問題がある支出があるかどうか、名古屋市議会と比較すれば調査がしやすい」と述べました。
名古屋市民オンブズマン 政務活動費ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/seimutyousahi/index.htm