あなたと同じ空の下にいた。

ときどき空を見上げています

いろんな人の顔が浮かびます

いちばん最初に

お母さんの顔が浮かびます

お母さんは

一年前に

末期がんで亡くなりました

最期は、日赤の緩和ケア病棟で

静かに過ごしました

緩和ケア病棟は

森の中にあり

程なく近くに池があり

木々のざわめき

鳥の鳴き声

静かな風の音

そんな場所で

私も付き添って

ときどき

テラスに出て

空を見上げて息抜きをしました

お母さんは

そこで17日過ごした後

亡くなりました

最期に

こかげがいてくれるだけで

嬉しいよ

と言って

最期のときは

もうしゃべることもできなくて

両手を耳のとこに持って行き

赤ちゃんに伝えるように

ねんねしなさい

のしぐさをして

それからずっと眠ったまま

この世から去っていきました

今でも

空を見上げますと

両親や別れてしまった親友、大切な人の

顔を思い出します

あなたと同じ空の下にいた

と言う言葉は

大好きな

グランドファミリーオーケストラという

若いバンドの曲からいただきました

京都の大きな空を見上げては

大切な人たちに守られているように思います

大切なひとと同じ空の下にいると思えば

さみしさより

元気がでませんか







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