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#夫婦2.0 こうやって家族になっていくのかな
付き合って2年、結婚して10ヶ月、子どもが産まれて4ヶ月。
私たち夫婦は、喧嘩をしたことがない。
とにかく言い争いが嫌いだし、したことがないから苦手。やろうと思ったところでやり方もわからない。
お互いに性格はおおらかで、仮に相手の言動で気になることがあっても、言い争いを避けて、自分の中だけで完結しようとする習性がある。
そんな我々も子どもができて、これまでのやり方に限界がきた。
つい先日、ほんとに些細なことなのに、感情のコントロールをしようと思うよりも先に声が出てしまった。
「ねぇ!そんなことより早くお風呂に入ってよ💢」
この日、夫は休日にも関わらず仕事の準備で夜中に作業があるという。子どもをお風呂に入れる19時30分まで仮眠をしたいというので、少しでも体力温存してもらうために寝てもらうことにした。仕事を頑張っているのは知っていたので少しでも休んで欲しいという気持ちもあった。
夫が起きてくるまでの間、私は、いつもなら寝る時間に寝られなかった機嫌の悪い息子を騙し騙しあやしながら過ごしていた。
19時30分
…待てど暮らせど起きてこない。
〈(心の声)お風呂入れてくれるって言ってたじゃん。目覚ましのアラームもかけてる気配もないし、え、もしかして起きる気ない?赤ちゃんも泣きはじめたけど?聞こえないの?嘘でしょ?〉
このままだとお風呂の時間が遅くなる、つまり赤ちゃんの寝る時間も遅くなる…まだまだ1人で寝られない月齢な上に睡眠時間も短い。4ヶ月のメンタルリープが想像以上だった…泣
少しでも早く長く寝れるようになって欲しい…!睡眠不足が続く日々に、私は余裕をなくしていた。
〈なるべく規則正しく生活したいのに、自分勝手にマイペースに過ごさないでよ…〉
泣いてる赤ちゃんを抱っこして、寝室に起こしに行く。
声をかけてもすぐ起きるでもなく、のんびりしている。
15分経過。
起きてきた。時間が過ぎてることを謝ることもなく、泣いてる子どもに話しかけようと近づいてきた。
〈プチんっ〉←何かが切れた
〈ギャン泣きの時に、あなたがあやしても悪化するだけじゃん。〉※絶賛パパ見知り中
不意を突いて出た。
「ねぇ!そんなことより早くお風呂入ってよ💢」
夫もなんで私が不機嫌なのかわからない様子。
無言でお風呂に行き、子どもも入れてくれた。
これまでの2人にはなかったさざなみ立ち、不穏な空気が漂っていた。
私もすぐに冷静になり、咄嗟のことだったとはいえ、言い方が不味かったな、と反省。子どもを寝かしつけた後、謝ることにした。
そしてなぜそんなことを言ってしまったのか、経緯や気持ちも伝えてみた。
そうする内に、堰を切ったようにここ数週間のモヤモヤが出てきた。こんなに不満や不安を抱えていた自分に、自分でも驚いた。
まとまらないまま気持ちや考えを話しているうちに、1番伝えたいことがわかってきた。
ママだって、ママだからって、
ママの抱っこで泣き止むからって
余裕で育児をしてるわけじゃない!
できることならマイペースに過ごしたい。でもできないのを我慢してる
少しでも長く寝たい
1人になれる時間が欲しい!ほんの1時間でもいい。コンビニいくレベルでもいい。お風呂ゆっくり浸かるでもいい。
好きでご飯を早食いしてるわけじゃない。早食いしてることに気づけ!
子どもの心配事を調べるのはいつもママ。もっと心配しろ、少しは一緒に調べろ!
なんでもママに聞くな!考えろ、そしてさっさとやれ!
ピヨログだって大して見てないのに1.2回記録してないぐらいでいちいち言ってくるな!9割型やってるわ
※今朝のミルクの記録書いてない、と言われただけだが、これが無性に腹が立った
と、こんな言い方はしてないものの、全部全部吐き出した。
いつもこう思っているわけでもない。伝えたこと全部できるとも思ってない。ただあなたがいる時ぐらいホッと一息つかせてよ。ママだって、大変なんだって。
そして夫の状況も確認できた。
・仕事の業務量が物理的に増え、忙しいこと
・仕事の充実感が家庭にも影響してしまうこと
(今は充実感を感じられておらず、張り合いが持てていないこと。転職も考えたいこと)
・夫婦でもっと育児以外の話もしたいということ
(私は仕事の話を家庭に持ち込まないタイプなのだが、夫は仕事の話がしたいらしい…)
・育児においては、パパ見知りが始まったり、母乳からしかミルクを飲まなくなったことで子どもと関わりを変に諦めてしまっていたこと
・つい独身時代の癖が抜けず、意識しないとマイペースに戻ってしまい、気が回らなくなってしまうこと
・1人で思考を整理する整い時間が必要なこと
などなど、現状や気持ち、希望を聞くことができた。
そういえば、夫の育休明け後1ヶ月半。ほとんど話す時間なんて持てていなかった。
どっちも余裕をなくして大変だったんだよね。
じゃどう折り合いをつけていくか?
まずは
1.お互いにやってもらって当たり前は無しで、都度ありがとうを言葉で伝える
2.余裕・余白を作る努力をする。外部サービスも積極的に使う
3.意識して夫婦で話す時間を設ける
という話で着地した。
結局、お互いの全てを解消する効果的な解決策が見出せたわけではないが、気持ちや考えを伝えられたこと自体、価値があったと思う。
翌日から私はさっそく育児や母乳相談窓口の予約、託児系サービスの登録を行い、少しでも楽をできる方法を調べ、余裕・余白づくりに向けて動き始めた。
また、睡眠不足ゆえに心の余裕がなくなっていたと反省したため、最低限の家事を済ませ、日中寝るようにもした。ほんと睡眠不足は恐ろしい!
よく授乳中のママは、日中ちょこちょこ寝るように、とは言われるが、体力には自信があるから大丈夫!などとたかを括っていた。でも体力というよりは心の安定のためにも必要なものだと今ならわかる苦笑 これからは家庭のためにもちょこちょこ寝ようと思う。
食事の時間は、代わる代わる子どもを見ながら、お互いの今日の出来事を聞く、話すようになった。
夫も、育児に関して改めて主体性を取り戻し、積極的に子どもと関わってくれている。
なんとなく感謝の言葉も増えた。ほんの少しの変化だけど、とても嬉しい。
言い争いをするようないわゆる喧嘩ではないけれど、私たち夫婦がはじめて膝を突き合わせ、お互いにとってネガティブな気持ちも曝け出し、ゆっくりじっくり話すことができた日だった。
翌日の朝は、どれだけ気まずいだろうか、2人の何かが変わってしまったのではないか、と少し心配したが、いつもと大して変わらなかった。変わったことは、いつも以上に互いを尊重する気持ちを持った夫婦生活が始まったということ。
何かを恐れ、衝突?を避けてきたけど、面と向かって話すことの重要性に気付かされた経験だった。これからも私たちなりのぶつかり合いをして、こうして家族になっていくんだろうな。
こうして私たちの夫婦2.0がスタートした。