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動物ドキュメンタリーは、思考のデトックスの宝庫だ

先日テレビをつけたら、NHKーBSの動物ドキュメンタリーがたまたまやっていて、なんだか見入ってしまった。
見てるうちに、普段忘れてたことをふと思い出す。


①『生きるも死ぬも運じゃね?』
 
例えば、乾季と雨季とが交互にやってくる土地でのこと。
フンコロガシが一生懸命、後ろ足で団子を作っている。
よいしょ、よいしょと運んで、乾いた土の溝を渡り終えたそのタイミングで、雨季の始まりである雨が降り出して、土の溝があった場所はあっという間に川になる。
寸前のところで、川に流されずにすんだフンコロガシ。
ふーっ、ぎりぎりセーフ。危ない危ない・・。
もうちょっとで死ぬところだったよー。

②『ずるがしこくても何でも、生き残るには何でもありじゃね?』

例えばある鳥は、トサカを持った派手なオスと、トサカを持たない地味なメスがいて、
繁殖期になるとオスはライバルと喧嘩して勝ったものがメスと結ばれるんだけど、ごくごく少ない割合でトサカを持たない地味な見た目のオスっていうのが生まれてくるらしい。
で、オスたちがギャーギャー喧嘩してる横を、その偽メス(正体はオス)が「ふふふ~ん♪」ってメスのふりをして通るんだけど、
誰からも攻撃されずにメスの側まで近づけてそのまま本当のメスとその偽メスとが交尾しちゃうんだって。
これ、人間界だったら「アウト!」「ずるいぞ、お前!」になるけど、動物の世界だと、賢い戦略だなーってなるよね。


あと、シロアリの群れでは一匹の女王バチのためにそれ以外の凡人アリ達がお世話するんだけど、「食事係」「お掃除係」などのほかに、
一生キノコを栽培する係の「キノコ係」なんてのもあって、びっくり。
小さいアリたちがキノコを栽培してるの、想像してみて?
なんだか、メルヘンなんだか物悲しいんだか、よくわからんよね。
一方で、女王バチは5秒に1個ぐらいの超ハイスピードで卵をずーーっと産み続けていて、そんな一生も何だかなーと思ったり。


とまぁ、動物ドキュメンタリーを見てると、ほっっっんと普段いろんなことに囚われて自分って生きてるなーと思うのでありました。
私にとっては思考のデトックスというか、動物界のニュートラル地点に一旦戻される感覚というか。観た後にすごくすっきりした気持ちになるんです。
子育ても、自分の中の偏見や常識を覆されることが多いけど、
こうやって偶然に動物ドキュメンタリーに出会えるのも、楽しみの一つなんだよなー。




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