保育園勤務からフリーランス保育士へ
私は、10数年の保育園勤務を経て
フリーランス保育士へと転身した。
その理由は大きく分けると2つある。
①わが子との限られた時間をもっと味わいたいため。
私には3人の子どもがいる。未就学児もいてまだまだ手のかかる年齢だ。
しかし、保育士という職業柄いろいろなご家庭のお母さんたちと密接にかかわりコミュニケーションを取ってきた中で、わが子が自分のそばにいてくれる時間なんてほんのあっという間だというのを強く感じていた。
そんな中、フルタイムで保育園勤務をこなしていく日々。また、平日はワンオペであったため朝も夕もなかなか子どもたちと満足にかかわることができずに1日が過ぎていく。
職場での私の立ち位置は後輩も増え、いろいろな仕事を任されるようになってきていたが、私の代わりは他にもいることは確かである。しかし、家庭での母親という立場の代わりは私以外に他にいないのだ。
ファミリーサポートやベビーシッター、その他周りに頼ることもできたがそういうことではない。
私は私のやりたい育児を。やりたいかかわり方を今しないと後悔すると思ったのだ。
②心が苦しくなる仕事をやりたくなかったため。
先に言っておくが、保育士の仕事全般が心が苦しくなるということではない。むしろ、私は保育士の仕事が大好きだ。もちろん行事前はいそがしかったり、子どもたち一人ひとりだけでなく各家庭の環境や保護者の性格までも把握して対応したりと大変なことも多いが、それでも子どもたちのきらきらした表情やおもしろ言動、できなかったことができるようになった感動などたいへんなことをチャラにできるほどの魅力がある。
しかし、私の心が苦しくなる業務があった。それは、役所や園の方針で言いたくないことも言わなければならない時だ。私がフリーランスに転身を考えたのは世間でコロナで騒がれていた真っただ中であった。どういう想いで子どもたちを保育園に預けているかわかるからこそ元気な子を何度も自粛させるのが辛かった。その話をした時の保護者の辛そうな表情と言ったら。。。
こういうやり取りが他にもあり、それならフリーランスになってもっと自由にいろいろな人を受け入れようと考えたのだ。
このような理由の元、私はフリーランス保育士へと転身した。
よく「思い切ったね」「行動力がすごい」と言ってもらえるが、どっちの道を選んだほうが自分が納得いくか。満足のいく人生が歩めるかと考えた結果だ。
今のところ、後悔はない。むしろ毎日が充実している。
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