老活 その13 正月遊び
先月目の手術を受けたので、週一の高齢者活動を三回休んでしまい、年始の休みがあって、年が明けてから最初の活動に、一か月ぶりに参加した。
前菜は、「組織長の年頭の挨拶」「市の歌を手話で歌う」「健康体操」「きよしのズンドコ節」「健康音頭」「チューブ体操」だった。間が開いて、動きを忘れた上に、手術のせいで視力が安定していないので、眼鏡を未だ作ることが出来ず、1m先から全てがぼやけて見えるので、お手本の方の動きがわからない。散々だった。
気を取り直して、メインディッシュは「正月遊び」。組織とボランティアの方々が用意したのは、羽子板遊び、けん玉、コマ廻し、コップボール、ダーツ、達磨落とし、福笑いの7種類。どれもやれば、各自に渡された個人票に、参加の〇マークが貰え、あくまでやってみることが大事で、ポイントや競争は無しという方針である。
羽子板は、少女の顔が描いてある木の板。羽も色付き本物。種もムクロジで、非常になつかしい。相手と打つのではなく、自分で空中に打ち上げ、連続打をするだけ。最高7回連打をして、褒めて貰う。
けん玉は、残念ながらプラスチック製。父から子供の時に特訓を受けているので、一番大きいお皿に紐のついた玉を載せるくらいなら、百発百中だが、「もしもし亀よ」「世界一周」は、プラスチック製では出来ない。でもお題は、一番大きいお皿に載せるだけなので、三回試行を完遂し、賞賛を貰う。
木製コマ廻しも、紐を使うのではなく、小さいコマを、軸を指で捻って廻すだけなので、楽勝。
コップボールも簡単。ダーツは運任せ。
達磨落としはやったことがない競技なので、緊張である。他人がやっているのを熟視し、相当の力で一番下の木の円柱を打っていかないと、慣性の法則を利用できないことを理解する。理系らしい観察はしたが、自分の番となり、許された2試行のうちの最初の回は、なんと空振り。知識が現実に役立たない実例を実践。流石に空振りは誰もしないので、周りに居られた方々の爆笑を買う。笑われて、吹っ切れたのか、次の試行では5段の円柱を次々と落とし、最後の達磨だけにすることに成功。爆笑のあとの大賞賛。万歳!
福笑いも、他の人がやっている最中に、各パーツの形状の特徴を把握した。自分の番では目隠しされても、各パーツを正しく認識して、並べ、出来上がりはタイトル写真の通り。真面目に考察して遊んでしまい、興ざめだったかもしれない。
残った時間で、5,6人のグループを作り、組織者・ボランティア・活動参加者がトランプで「ババ抜き」「ジジ抜き」を始めた。爺婆が「ジジ抜き」「ババ抜き」…いいのかなあ…。
お正月には、こういった遊びを、孫相手に務めた高齢者の方も沢山おられたかと思う。しかしこの場では、「相手をして、遊んであげる」のではなく、「自分が遊ぶ」。
そして、相手を思いやって、褒めあい、拍手しあい、笑いあう。
「遊び」がどれほど大切か。