25歳
去年社会人3年目、入社して初めての異動を経験した。
やっと仕事に慣れて自分らしく色々出来るようになってきたな、これからこういう風にしてみたい、あんなことやってみたい そう考えていた矢先に告げられた異動だった。
確かに興味のあった仕事、だけど今?、自分に出来るかな?
そんな不安と同時に、2年足らずの自分の経験を活かして活躍できるかも?という少しの期待と共にスタート。
現実は、人も仕事も初めまして。日本語でだって分からないことが多いのに、客先とのコミュニケーションは英語。
分からないストレス、慣れないことへのストレス、そして何より思うように出来ない・成れない自分へのストレスで想像以上に仕事が辛くてたまらなくなった。
誰かに意地悪されるわけでも、法外な残業時間な訳でもない、執拗に叱責されるわけでもない
側から見たら 楽しく仕事しているように見えるかもしれない そんなレベルだったけれど、とにかく悩んで落ち込んでの繰り返しだった。
土日にも仕事の事を考えてしまって落ち込んだり、楽しい事を思いっきり楽しんでるつもりでも仕事への不安が頭をよぎったり…
週の七分の五、最低でも1日の三分の一を費やす仕事が辛くてたまらなくて
そうなると悩む悩む。
25歳、こんなに辛くていいのだろうか?このまま人生ずっと悩み続けるの?
こんなに辛いなら辞めた方がいいのかな?かといって明確にやりたい事もないし、すぐに結婚するような予定もないし…
出来なくて辞めるのも悔しいし…
ずーっと、ずっと悩んでいた。
11月頃、良くも悪くも私と似ている、沢山の事を語り合ってきた親友と、話をして少しだけ光が見えた。
今まで経験してきた好きな事、得意な事は、初めから好きで楽しくて、出来なくても楽しいから辛くなかった。
けど本当は初めから直ぐに好きになれる事ばかりでは無いはずだ。
だからまずはやってみる、最低限当たり前のことをやってみて楽しくなれる努力をする。
出来ない自分、理想としている姿とかけ離れている自分が不甲斐なくて、認められないから辛いんだ。
出来ない自分を受け入れて良い意味で開き直れれば良いんじゃないか?やっと1つ光が見えた
それから少しだけ気持ちが楽になった。
でも、それでも日々出来ないと感じながら、目の前のやる事に追われることが辛かった。
自分自身でもこの悩みが本当は何から来ているものなのか、正直分からなかった。
仕事の悩みのはずだけど、人生に悩んでいるように感じた。
私はいつだって悩みやすい性格で、大学受験では第一志望の公募推薦を受けるかどうか それだけで食事が喉を通らなくなり周囲に心配されるほど痩せた。
就職活動では内定がもらえない不安で、志望度の高くない先に『第一志望です』と嘘をつく事が辛すぎて家で泣いた。
本当に笑ってしまうような些細なことで悩んできた。けれど、自分の好きな所は、その悩みを抜けたらしっかり強く頑張れるところ。
そう思っていたのに今回の悩みは答えもないし、悩める期間すら決まっていない。
このまま一生悩んで生きるのか…?とっても不安だった。
そんな時に本を探したり映画を見ようとした。
けれど、助けてくれる、道標となってくれる本って意外とないように思った。
悩まずに大人になった人なんていないはずなのに。
手に取って見た本は、仕事の頑張り方を教えてくれはした。
けれど悩んでどん底にいる私にはそんな叱咤激励すら怖いのだ。私が知りたいのは頑張り方では無かった。
誰かの悩み・葛藤を、側から見てみたかっただけだ。これは私だけではない、人生の通過儀礼なのだと安心させて欲しかっただけだ。
世の中みんな通ってきたはずの25歳
名前の付かない悩みへの答えの道標は思いの外どこにも無かった。
結果的には、悩みを人に話し自分の中で整理して、少しずつ溶かしていった。
今でも迷いや不安はあるけれど、
ピークの闇からは抜けたと思う。
悩んでいた最中も、光の見えた今も
思うことは誰に相談すれば いいか分からない
けれど大きな漠然とした不安を抱える人に
あなただけじゃないよ、誰だって悩んでいるんだよと 安心させてあげれるような優しい本や何かがあれば良いなということ。
私がもう少し大人になったなら
誰かに
『たくさん悩んで大丈夫。私の時はこうだったよ。終わりはあるし、光は見える。すぐに答えを求めなくていいんだよ。』そんな風に優しく教えてあげられるような人になっていたいな と思う。
#25歳 #仕事の悩み #人生の悩み
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