島めぐりとアジフライ|長崎
長崎県の北の方、松浦、平戸島、生月島へ行ってきた。
ことのはじまりは、松尾農園という種の専門店があると知ったこと。
秋植えの固定種のタネが欲しかったので、ドライブがてら行ってみることに。
松尾農園は小さな商店街にあった。
道路を挟んだ向かい側に、カフェも営業されている。
カフェの店内では雑貨や食品なども売られていて、特にアジフライのイラストが描かれたTシャツとトートバッグが可愛かった。
アジフライサンドとコーヒーを注文。
少し時間がかかるので、2階で待つように案内された。
横にエアコンの効いた室内もあったが、潮の匂いのする風が心地よかったので、外のカウンターに座った。
見た目のインパクト強め。
パンは手作りのようなしっかりとした食感だった。
アジフライとソースの酸味の相性が良く、黒オリーブが良いアクセントになっていて美味しかった。
絵が描ける人が羨ましい。すごい才能だなと思う。
食事の後、松尾農園へ。
表には、野菜や果実の苗、花などが売られている。
奥の入り口から室内に入ると、たくさんの種類のタネがずらっと並んでいた。
キャベツ、白菜、ブロッコリーの苗と、6種類のタネを購入。
ずっと欲しかった固定種のタネ。
自然栽培をするなら固定種の方が育てやすいようだし、せっかく育てるならタネをとって、次に繋げたいと思う。
秋からの野菜作りがさらに楽しみになった。
平戸大橋を渡り、平戸島へ。
平戸市にあるレトロな雰囲気の本屋さんへ。
150年以上続いているお店らしい。
平戸島を出て、生月島へ渡った。
島の最北端を目指して、一本道を進んでいく。
海がすぐ近くにあり、牛が放牧されていたり、自然がそのままの姿で生き生きとしていた。
車を停めて、景色をみる。
崖のように削れている山の迫力に圧倒された。
反対を向くと、海。
私と夫以外に誰もいなくて、車もほとんど通らない。
もし無人島に流れ着いたら、こんな感じなのかな。
海、島と一体化して、自分がなくなっていく感覚。
こんなにも何もないのに、満たされていく。
最北端にある大バエ灯台へ到着。
灯台にのぼってみたが、足がすくんでしまい、すぐに降りた。
頭ではせっかく来たのだしもっと見ていたいと思っていたが、心はこわいと言っているのだと、足がすくんだことで気がついた。
心と体の声をちゃんと聞くって大事。
灯台から駐車場に戻る途中に横道があり、入ってみた。
すぐに、ここ好きと思った。
灯台を見るだけでここに来ないのはもったいない。
この場所だけ、空気が違う気がした。
夫は冒険心をくすぐられたらしく、細い道をどんどん進んでいく。
置いていかれた。ひとりぼっちは寂しい。
ふと足元を見ると、光るものが。
淡い青色の花。ポツンとひとつだけ咲いていた。
花は地球からの愛の贈り物だと思う。
癒しのエネルギーをありがたく受け取った。
この花はここに生まれてから、どれくらいの人に愛でてもらっただろう。
夜ごはんは、平戸市にあるお寿司屋さんへ。
寿司割烹宝というお店。
店名にあるように、具材ひとつひとつが宝物のようで、輝いて見えた。
地元の方で賑わっていて、あたたかい雰囲気のお店だった。
美しい形の山を見つけた。
形がくっきりわかる写真が撮れたので、大満足。
長崎はほんとにいいところばかり。人も自然も。
好きです、長崎。