意欲的な子ども
みなさんのお子さま(自分のクラスのお子さま)には
どんな風に育って欲しいですか?
ある幼児クラスで、一人一人が発表する機会になると前の人と同じことを言うことが多くありました。
例えば…
『好きな給食のメニューは?』
Aくん 「すどりー!(酢鶏)」
Bくん 「コロコロサラダ」
Cちゃん「コロコロサラダ」
Dちゃん「コロコロサラダ」
(ニヤニヤザワザワな子どもたち)
Eくん 「コロコロサラダ!!」
Fちゃん「コロコロサラダ!!(笑)」
……だったり
運動会の思い出画を書いた時に、隣や前のお友達の真似をして描くことも。。。
もちろん、自分の中で印象に残っている子を色んな角度から、色んな色を使って一生懸命描くお子さまもいますよ。
時代の流れなのでしょうか…
「みんなと一緒じゃないと何か言われちゃう」
っといったことがいつの間にか子どもたちの心の中に芽生えてしまったように感じました。
【意欲的な子どもに育って欲しい】
と強く思うようになりました。
では、どうやって関わっていけば、援助していけばいいのでしょうか?
①食事の時間を大切にする
②大人が口や手を出しすぎない
③大声を出さない
④真似して欲しい姿や言葉で接する
⑤1人のヒトとして接する
⑥GO言葉を使う
①食事の時間を大切にする
特に乳児クラス(0~2歳児)だと、意欲的になる時間が給食の時間だということがよくわかると思います。
「これきらーい」
「あれもきらーい」
「もう眠いー」
などという姿が顕著に現れます。
「食べなさい」
「起きて!!全部食べて!!」
というのは大人都合。
『楽しく食べる』
ということが食事において1番大切です。
食事については別で詳しくnoteに書いていきたいと思います。
②大人が口や手を出しすぎない
「危ない!!」がとっさに出てしまう方は多いと思います。
ですが、はたして「危ない」という「意味」を子どもたちは理解しているのでしょうか?
様々な経験を通して色々なことを覚えていきます。言葉もそのひとつですよね。
1歳児だとは思えない言葉を使う子がいました。高校生と話しているのではないかと言うくらいなしゃべりよう…(対等に話せる感じ)
でも、言葉の意味は知らずに使っていることが多かったです。
「危ない」といって子どもがやろうとしていたことを止めすぎてはいませんか?
保育園だと怪我をしては行けないので、怪我にならないように見極めることが大切です。
どのような事が危ないのか、きちんと説明していく必要があります。理由が分かればやらなくなります。でも、最初から全てわかっている子はいません。
『繰り返し』が必要です。
危ないからと止めすぎないこと、『待つ』ということが大切です。
意外と『待つ』って難しいですよ。
③大声を出さない
遠くから「〇〇ちゃーん、オムツ替えるから来てー!!」っと呼ぶ。
これ、保育士あるあるだと思います。
大人たちの大きな声が子どもたちの頭の上を沢山通っていませんか?子どもたちはうるさいと思っているかもしれません。周りの声が大きくなると、子どもから発する声の大きさも大きくなります。
丁寧な保育は…
子どものそばにいって
「〇〇ちゃん、おしっこでた?さっきたくさんお茶飲んだからおしっこでているね。オムツ替えに一緒に行こうか」
だと思いますよ。
行きたいと思えるような声掛けです。
④真似して欲しい姿や言葉で接する
これは新卒の先生に必ず伝えています。
子どもたちはこちらが思う以上に五感が敏感です。自分たちの耳から入ってくるコトバ、目が入ってくる姿…。
はじめてが多い子どもたちには、正しい姿や言葉を知って大きくなってもらいたいです。
こんな保育士の方がいました。
(ある趣味の集まりの中にいた方が保育士さんでした。)
仮にA先生としましょう。A先生と話していた、お子さまがいる友達Bくん(仮)との会話。
A先生「はいー死んだー!!(笑)」
Bくん「え?!なにそのいいかたー!はい死んだーって(笑)」
A先生「保育園で子どもがお茶こぼして、服がビショビショになると、この服もう着れないってことで、はい死んだ〜っていうよ(笑)」
Bくん「へ、へぇー。。。」
0歳児担任をしているといっていたA先生。言葉が分からないからと使ったのでしょう。
子どもにとって不快な言葉。(大人でも不快)
もしこれを保護者が聞いていたらどうでしょうか?
子どもの手本となる先生がこんな言葉を軽々と使うなんて、私は信じられませんでした。
もし、自分の子どもがA先生のクラスだったら嫌だなぁと思ってしまいました。
(保育のやり方も不審に感じてしまいそうです)
⑤1人のヒトとして接する
これは今まで書いた事と被るところが多いです。
『どうせ分からないし、とりあえず流れを進めよう』
さぁ、もし自分がそんな風にされたらどうでしょうか?
例えば…
・何も言わずに鼻を拭く
・何も言わずに部屋を出る
何も言わずに鼻を拭かれた時の子どもの気持ち。
『わぁー!なんか白いのが急に来た!!』
『この先生いつも無理矢理鼻を拭いてくる』
『怖いから鼻を拭かれるのは嫌だ』
何も言わずに部屋を出ていった大人を見ている子どもの気持ち
『え!急に1人なの?』
『どこに行っちゃったの?』
となるでしょう。
「鼻水出てるから、鼻を拭くね」
「鼻を拭いたら気持ちいいね!!」
「鼻を拭いて鼻水が無くなったから、カッコイイね!」
自分で拭ける子、自分で拭こうとする子には
「鼻水出ているから、鼻をティッシュで拭く?」
と提案してみてもいいと思います。
⑥GOことばを使う
やめて欲しいことがあるときに、言ってしまう言葉。
「危ないから、やめて」
「危ないから、〇〇しようね」
をよく聞きます。
「やめてー」と言われるとやりたくなってしまうのは人間あるあるではないでしょうか?(笑)
特に子ども。
例えば部屋の中を走り回る子がいる時…
「歩こうね」
「これ一緒にみよう!」
などなど
やってもいい行動の声掛けを言ってみましょう。
(その環境に飽きて走りたい!!ということもあるので、体を動かせる環境作りも大切ですね。)
長くなってしまいましたが、いかがだったでしょうか?少しずつ出来ることをやっていけるといいと思いますよ。
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