4/1347 №273ソレント風パスタ
なになに。
全然知らない調理法のパスタがあるな。
しかも冷蔵庫の中身のモノでしっかりと作れる。
ということで早速やってみることにしよう。
まずはトマトのヘタをサクッと取り湯剥きの支度をしていく。
そして沸騰したお湯を上からかける。
茹でないの、かけるの。
キレイにはい、ベロン。
日本のトマトはホント皮が薄くて生食に向いている。
しかし、見てわかる通りパプリカみたいに皮や種が固く生食に的していない南イタリア原産のサンマルツァーノ種のように湯剥きしないでも日本のトマトは食べられるのだ。
味云々好き嫌い云々の話は置いておいたとしても、
日本のトマトは生食前提に作られているから栄養価や旨味成分の強い種や皮を取り除かないほうがホントは良い。
食感が悪くなったりもするけれど、日本のトマトは優秀なのです。
ぜひ生で丸かじり。
嗚呼、冷やしトマト食いたいな。
━━━━閑話休題。
レシピ通り、湯剥いたトマトをスライスし裏漉しをしていく。
おい、贅沢だなこの作り方。
今回はフレッシュトマト1つ分だったがもっと多くてもいいだろう。
ゴリゴリと種と皮を取りながら丁寧に裏漉し。
トマトを裏漉しねえ。
どこのご家庭にもあるかと思うけど、
こういうムーランと呼ばれる漉し器があればもっと簡単なんだけど。
あいにく我が家にはまだ無くて。
レモンは半個分位がいいかな。
1個使うと酸味が立ちすぎるように思う。
なんせトマト×レモンだから。
ソレント半島はレモンの名産地。
リモンチェッロなんかもこの辺が発祥だ。
そんなソレント風なパスタだ。
ソレントレモンにサンマルツァーノ種トマトで作ると多分もっと美味かろうと思われるこのパスタだ。
首尾よく絞って種を取り除く。
生のパセリも洗って刻んでおく。
パセリはバジルでも構わないそうだ。
んー、バジルのほうが美味かろうな。
さて、整いましたね。
やったことのないことに手を初めましょう。
今回のパスタは表面がツルツルの乾麺、バリラのスパゲッティ。
茹で時間は11分だ。
パスタを茹で始めたらオリーブ油100mlを鍋で温めながらレモン果汁を少しずつ加えて馴染ませていく。
そこに塩胡椒、茹で汁を少々加えトマトの裏漉しを合せる。
さて、ここからが今回のパスタのキモである。
茹で時間11分の所、6分程で茹で上げてしまう。
なんと先程作ったソースに麺を入れ芯が抜けるまで煮込むのだ。
その間に刻んだパセリを半量入れ、塩っぱくなりすぎないようしっかりと味見しながら煮込む。
※塩っぱく感じたら水で薄めてもいいと思う。
ソースの水分を飛ばし芯が抜けたら適宜皿に盛り付け残りの刻みパセリをあしらい黒胡椒を少々。
ソレント風パスタ
まるで見たことがない調理法でパスタが出来た。
まさかの煮込みパスタとは。
味は非常にフレッシュ。
しっかりと良いレモンと調理用のトマトを使うとより味が濃くなると思われる。
個人的に作って思ったのが
「トマトはケチらない方がいい」
「逆にレモンは少な目に」
「塩分に気を遣うこと」
「オリーブオイルは張り込もう」
こんな所か。
チーズも海産物も入りはしないが、ここに肉類を乗っけてもチーズを入れてもさぞ美味かろう。
逆にナポリ特産のムール貝などの海産物を合わせてもさぞさぞ美味かろう。
南イタリアは食事のしきたりに厳しい土地だがここはどうやら日本。