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JAZZメモ
アート・ペッパー、好きじゃないけど、このアルバムだけ凄い好き。かれこれ15年くらい聴き続けてる。個人的には「Kind of Blue」「Sunday at the Village Vanguard」と並ぶ。
20代は新宿蔦谷でjazz借りまくってた(あの、定期的にJAZZを狂ったように漁りたくなる現象に名前を付けたい)
軽く200枚以上はデータがあるのだが、とくにマイルスは満遍なくそろえている。
マイルスからこの1枚!というのは、けっこう哲学的な問いを含んでいる。ピカソみたいに生涯スタイルが変わっていくから。ヘタしたら90年代のシカゴ音響派を20年先取りしているような、先駆的な作品もあって驚く。
狙いすぎな1枚ではなくて、何度聴いても飽きないスルメみたいなアルバムといえば上記「キリマンジャロの娘」。本音では「カインドオブ~」だけど、次点で。
作業中にジャズ聴いていることが多い。売れっ子の上原ひろみは、3回聴いたらお腹いっぱいになる。同じピアノでも、大西順子は何回聴いてて飽きない。なんでだろ~。
あと、ジャズの話してんのに、コルトレーンに触れないのはさすがに駄目かもしれんので一枚。いや、なんというか、コルトレーンは昔から聴いてはいるものの…(二の句継げない)
破滅的というか。圧は凄いよな。思想と実践が結びついているストイックな姿勢は尊敬する。
うって変わって現代。2010年代以降に目を向けると、ジャズの帝王はロバート・グラスパーである。グラミー賞もかっさらい、いまや天下のグラスパー。
旧来のジャズのゴリゴリ感をあえてデオドラントしたピアノジャズ。R&B風の「うわもの」がひたすら気持ちよく。これ、ちょっとした発明也。
クリス・デイヴのコンビも基本的にサイコーなのだけど、いつも途中で友情出演するスキャットマン(meet ボコーダー)みたいな奴はウザくてその部分は飛ばす。ジャズにスキャットは無粋だ。