最近のSquarepusher【定期】
Squarepusherことトーマス(トム)・ジェンキンソン氏が4年ぶりのフルアルバム「Dostrotime」をリリースしたので、ひとまずシングルを聴いてみました。
まだ全体を把握してないので、なにかいい加減なこと書くのはひかえます。
Squarepusherのサウンドには、おおまかに、覇気がないダウナーなやつと、アゲアゲなやつ、2系統あるのですが、この「Wendorlan」を聴いた限りアゲ属性です。後半からお馴染みの怒涛の(笑)展開になります。
前々作の「Damogen Furies」の1曲目「Stor Eiglass」と似ていると思いました。あれ結構、お気に入りのアルバムなんですよね。なによりジャケットがカッコいい。
どうも、ここ数年の傾向としては、代名詞ともなっているバッキバキのドリルンベースというよりも、四つ打ちのフェーズが気持ちいいんですよ。つまり初心者?にとっつきやすい。
昔ブラック企業に勤めてて、人生のなにもかも投げやりになっていた頃は、よく「Ultravisitor」を聴いていました。とくに1曲目から4曲目までの流れが、ほんと破壊的で、気分的にすごくマッチしてたのです(でも、いまはもう聴きたくないかな)
ふと思ったんですけどSquarepusherって、変名まで合わせると、膨大なディスコグラフィーがあって、何から聴いていいのか分からないって人は少なくないかもしれませんね。
代表曲は「Squarepusher Theme」ですよ。もちろん。しかしこれだけ聴いて「スクエアプッシャーはさあ…?」とは言えません。だってこれファーストシングルだもの。
マジで神なのは「Go Plastic」でして、これを第一指に挙げない輩はモグリです。この世にアブストラクト・ジャスというものがあるとすれば、唯一このアルバムだけが、その名に値する。
キャッチ―な「My Red Hot Car」のつかみから一転、「Boneville Occident」と次の「Go! Spastic」は、グシャグシャ。爆音で聴きましょう。
筋骨隆々だったころのピーター・アースキンの脳みそにAIチップを埋め込んだら…っという感じの音でして、こういう前衛的なのをもっとつくってほしいんですけどね。もう無理かなあ。
もうひとつ、全編これダウナー系の名盤が「Maximum Priest E.P.」
ぜんぜんコマースの匂いがしない…よくこんなもんがレコード屋に普通に置いてあったなと。
良い時代でしたね(震え声)
最新作と比べてみると隔世の感があります。