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学生時代にやっておいて良かったこと、やらなくて後悔していること

前記事で、私のピアノ人生について書きました。


ここでは私が学生時代にやっておいて良かったこと、また後悔していることをぶっちゃけて書いてみますね。今、学生をしている方、留学したいなと思っている方へ、何かしら足しになれば幸いです😄

学生時代にやっておいて良かったこと

学割系のものを使いまくった

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一般の値段では躊躇するような一流音楽家のコンサートに、いっぱい行きました。聴く耳がなかったとは思いますが、たくさん聴けたことは宝物。

桐朋時代から、ピアノのコンサートはもちろん、室内楽、オケに加えてバレエやオペラ、あと演劇もちょこっと。ショッピングに行くような感覚で、キャイキャイ興奮して語り合える、一緒に行く友達がいたのも本当に良かった。

ツィクルスものも本当にお安くなるので、ガッツリ「トゥールーズ・キャピトル管弦楽団によるラヴェル・ツィクルス」とか「ワーグナー 指輪シリーズ」「ベジャール・バレエ団」とか観に行っていました。

舞台上で演奏者の間近で聴ける学生席では、アルゲリッチ・クレーメル・マイスキーのトリオや、ポリーニのソロも聴けました♪

流石に学割でも、「ちょっと今月はキツいな、行きたい演劇(三島由紀夫「サド侯爵夫人」w)あるんだけどな」という時は、お昼ご飯抜くとかおにぎり1個で済ませて、コツコツお金貯めてました😂 お昼に学食とかコンビニで300円使っていたとして、10日抜けば3000円のチケットが買えるわけです。朝晩は寮のご飯でモリモリ食べるし!

学校での授業も、興味のあるものは手当たり次第に(数年かけて、ですが)履修していました。海外から著名な音楽家が学校に招聘されて、講演や公開レッスンする時には、ピアノだろうがヴァイオリンだろうが作曲家だろうが、見に行きました。

学内の授業だけなく、朝日カルチャーセンターの講座を受けに行っていたことも。これも学割価格で受講できます。三善晃先生が自作について語られるという講座も行きました。

パリ留学中も、オペラ座の演目が当日券の列に並んで10ユーロ程度で観られる制度を活用。友達と交代で4時間近く並んで、チケット販売後すぐ完売になっていたショスタコーヴィチの「ムツェンスク郡のマクベス夫人」を観られた時は感無量!

その他、「25歳以下は週末およびバカンス中、パリ郊外の電車が乗り放題になるカード(普段はパリ市内だけ乗り放題の契約)」を使って、イル・ド・フランス地方のゴシック・カテドラル(大好き)を観に行ったり。

最初は特に興味がなくても、「学割だし行ってみようか」がキッカケになって、その世界が広がることもあります。ぜひ知らない世界をどんどん旅してみて下さい!


学生時代にやらなくて後悔していること

・超名曲をしっかり勉強しなかった

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超名曲ってイコール超基礎、なんですね。成長するにつれて知りましたが、当時は「周りの友達や先輩・後輩がやっている曲を弾きたくない」と逃げていました。比べられたくなかったんでしょう、幼稚だったわ。誰も比べるために勉強しているわけじゃないのに。

その間、普通なら後回しにするような曲ばかりやって、逆にそのレパートリーが強みとなった時もありました。が。超名曲は、何から何まで、奇跡的にうつくしく調和のとれた基礎でできています。今からその分取り返したいと思います🥺

・資格やディプロマの重要性を分かっていなかった
いろいろやってきたにも関わらず、私の学歴は単なる「大卒」なのですよね。教員免許の課程も取らなかったし。パリ留学時代の学校も、制度の変更が行われていた真っ最中という感じで、イマイチ「課程」の意義が分からなかった。今では学校の名前も制度も変わりまくっています。

今時の学生さんたちは皆さん、もっと厳しく考えていらっしゃるだろうし、学校で「卒業後のキャリアについて」学べる・知れる授業も増えているよう。

私の場合、当時は、とにかく弾くことがやりたいんだ!と思っていたし、教職課程を取るかどうかの時は、親に「あんたは学校の先生になりたいんか?」と嘆かれて、「はっ、そうなんかぁ〜😲 それは確かに違うなぁ」というくらい、無知でした。。。

パリ国立高等音楽院に第3課程(受験当時の名称)ができる、と聞いた時、受験しました。それが大学院・マスターに相当する、というのは後で合点がいったくらい、私にとって「証書、資格、ディプロム」は興味の範囲外だったし、それがいつ必要になるのか、分かっていなかった。

だから1次試験(実技)は合格したのに、面接で審査員と論文のテーマについて語らなければならない場面で、トンチンカンな受け答えをしていた自覚が、今になってあります…😅

同じ問題が今も降りかかっていて、ジュネーブ市の子供が通う音楽院(日本風にいえば音楽教室)ですら、正式な教員として教えるためには「教育課程」のディプロムが必要です。どれだけ日本で教えてきた実績があっても、どれだけコンサートの実績があっても、ディプロムがなければ公募に参加することすらできないと…。

募集している側が喉から手が出るほど欲しい人材ならまだしも…。たしかに相応のディプロムを持っていても、ダメな時はダメです。だけど、挑戦したいと思った時に、チャレンジする資格すらないというのは悲しいこと…。私の葛藤のひとつです🥺


まとめ

興味のあるもの、好きなものにとことんアクセスして
自分の肥やしにすることは最高!
それをいつ、どこで、アウトプットできるか、したいか、
ぼんやりでも考えておくと
進む道も見えてくるのではないでしょうか。

そんなんアンタに言われんでも分かってるわ!てなまとめですね🤭

そんな私が学生を終えて日本に帰国してから、ないならないで何とかせねば、と、どんな活動をしたのかについて書いたのがこちら。自己紹介 その2は、帰国後から現在までの話です。


今日はこの辺で。ではまた+

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まきまき|弾きたい夢を叶える!ピアノ練習法
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