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#40 周囲を巻き込む力がある人
新しい事をはじめようとする時、賛成と反対の意見に分かれる事があります。
一人の力では到底叶わない大きな目標ほど意見が分かれます。
そんな時、どうやったら周囲を巻き込み、一丸となって進められるのかを考えてみました。
〜すべきでは巻き込めない
検証1
つい「〜すべき」という仕組み的な考え方で周囲を巻き込もうとすると、やっぱり上手くいきませんでした。「べき」と言うと、いかにも正しいように聞こえますが、人は誰もが違うべき価値観を持っている。
「べき」論で周囲を巻き込もうとすると完全に一致するというより、衝突が生まれやすい。
検証2
一旦「べき論」を振りかざすのはやめて、「皆さん、どうしたらいいでしょうか?」という質問に変えたところ、多少のアイデアや協力を得られるようになったが、少し弱い。
Why?なぜやるのか
検証3
一般的なフレームワークを活用し、誰の・どんな困りごとを・どのように解決するのかをわかりやすく伝えると、巻き込み力がより高まった。
共感されるWhyを自分の中に持っていることは必須である。
イソップ童話で有名な「3人のレンガ職人」でもご存知のように、人によってWhyは様々である。
「見ればわかるだろ!レンガを積んでるんだ」の人は、そもそもWhyがなく、そこにはやらされ感でレンガを積んでいる。やらされ感の人を巻き込むのは難しそうである。
「生活費を稼ぎたいから」の人は、とにかく稼ぎたいというWhyの場合にも、利己的であまり賛同を得られることはないと考える。
「大聖堂をつくることで世の中に貢献したい」人のWhyには、多くの人が賛同する。結果として応援が集まり、レンガを積む仕事だけではなく、大聖堂を建てる寄付金も集まる場合がある。
このように、良いWhyには、利他的というか巻き込む力がある。
自分には関係ないからと協力的でなければ、自分が協力してほしい時に協力してもらえないというのは当然のことかもしれません。日本には、持ちつ持たれつ、困った時にはお互い様、御恩は次につなげるという風習があります。
このような考え方で行動していると、自然に周囲を巻き込む力が強くなっていくのでしょう。
巻き込んだか?巻き込まれたか?
巻き込み力を高めるために「巻き込まれ力」を評価軸としている会社があったのでご紹介します。
3つの評価軸
1、自分に与えられた責任をどれだけ果たしたか。
2、それを実現するために、どれだけ多くの人を巻き込んだか。
3、他者の成功に自分がどれだけ巻き込まれて貢献したか。
まとめ
巻き込まれ力を高めるには、まずは自分がどんな人物なのか、何に興味があるのか、どんな強みがあるのか、などを情報として発信する。
短期的な金銭的損得勘定ではなく、その取り組みから得られる経験の方が重要である。どんなに論理的に情熱を持って話したとしても、最終的にはその人が持っている人柄に尽きる。
古代哲学者アリストテレスは、人を説得するには、ロゴス(論理)、パトス(熱意)、エトス(人格)の3つが必要だと説いています。エトス(人格)の中でも最も重要だといわれているのが実践から得られた知恵を持っていることです。
いろいろな取り組みに自ら巻き込まれていくことで、この実践知が蓄えられ、結果的に人を巻き込むことができるようになります。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
godaigenso
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