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#103 発見を促すスキル

人の自発性を引き出すためのコーチングスキルは、
友人関係、夫婦関係など幅広い人間関係をより良くするために効果的です。

例えば、
「この前行ったお店どうだった?」と尋ねると
「美味しかったよ」と代表する言葉で答えます。
ここで「そうなんだ」で終わってしまうと話が続きません。
そこで登場するのがチャンク・ダウンというスキルです。

人は自分の過去の体験をひとつのフォルダとして(チャンク=かたまり)頭の中にストックしてあります。
言葉のかたまりを5W1Hを使い具体的な言葉にほぐしていくのです。

「美味しかったんだ。特にどんな料理が美味しかった?」など、頭の中で絵になるまで質問をしていくと話が続いていきます。

また、質問には大きい質問と、小さい質問があります。
いきなり「あなたのビジョンは?」なんて聞かれても「はっ?」と思い直ぐには答えられないものです。

「なぜ?」より「何が?」

仕事でもそうですが「なぜ?」と聞かれると、ドキッとしませんか?
子供の頃の記憶を辿ると「なぜ?」と聞かれた時のほとんどができない事や、悪いことをした時だからです。
責められることを想定して無意識の構えてしまいます。

つまり「なぜ達成できなかったのですか?」
と聞かれるより「何が達成の妨げになったのですか?」と聞かれる方が原因を見つけやすいです。

他にも来期の計画を立案する場合「なぜアイデアが出ないのですか?」より「何が来期の計画になりますか?」の方が建設的なアイデアが浮かんできます。

人はなぜより何がの方が答えやすいのです。

また、チャンク・ダウンしたものをもう一度チャンク・アップするのもいいでしょう。
つまり、具体的に広げたものを抽象的な概念に抽出することを言います。
経営理念やスローガンがそうです。
望んでいる状態(目標)=現在の状態+行動

エゴ

ここで注意したいことが、リーダーがついつい話しすぎてしまうことです。リーダーが懸命に話しても、部下のためになっていない場合がほとんどです。
「話が長い」「早く終わらないかな」と考えていることでしょう。話すことより発見をうながせる質問を考えてみましょう。

それができると、部下自身の言葉が出てきます。自身で出たものは自分自身のアイデアになりますから、説得力が高く実行されやすいです。実行されるということは、成果につながる可能性が高いということです。
ついついお節介過ぎるのは、リーダー側の単なるエゴです。

良いリーダーとは、常に「良いリーダーとは何か?」を考え続けています。

今日より明日が良い一日でありますよう
godaigenso

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