終末のワルキューレ二次創作 与えし者
終末のワルキューレ二次創作小説になります。オリキャラ多数、本来の神話とは異なります。
今回はヴリトラさんの過去話特別編になります。
ヴリトラ インドのとある村の近くの森に棲む蛇神の少女。普段は神々に見つからないように幼い少女の姿に変身している。たまに美女に変身する。自身の魔力が強すぎることから人間に姿を変えている。人間に興味はないが青年カムウディーとの出会いから考えを改める。
ヴァーユ 蛇神族の長老。ヴリトラが尊敬する蛇神の1人。
チャンディカー 雷神インドラが蛇神狩りを行うように仕向けた冷酷な男の役人。
アムリタ 村1番の美しい少女の踊り子。
プールヴァ 蛇神と人間の混血の青年。
アッドゥナー、プラトヤク プールヴァの幼い弟達。
蛇神族と雷神インドラとの戦いはヴェーダ時代から続く。蛇神族との闘いに苦戦したインドラはインド各地に蛇神狩りを決行するようにと人間達に呼びかけた。蛇神族の長老ヴァーユはヴリトラと同じ蛇神族の少女であるパドマにも心悪しき人間には気をつけるようにと言った。
ヴリトラの出生について異なる2つの経緯が語られている。ヴリトラ自身も自分が何者であるかすら知らないのだ。パドマと同じく。
チャンディカー「誇り高きこの俺がインドラ様の命により、全ての蛇神族を狩ろう」
チャンディカーはカシュヤパの子孫を名乗っていた。ヴリトラに煮え湯を飲まされたインドラは怒り狂ってインド中の蛇神を狩れと命じた。
水を閉じ込めて旱魃を起こしたヴリトラは罰により人間の村に閉じ込められた。心優しき人間の少女アムリタは怒って冷静さをなくしたヴリトラを諌めた。
ヴリトラ「インドラの奴のせいね!許さない」
アムリタ「落ち着いて、ヴリトラ」
ヴリトラ「あんたは人間だったわね。ヴァーユ様が言ってた‥」
アムリタ「そう。貴女も今は人間の女の子の姿になってるじゃない」
ヴリトラの魔力は凄まじい。強大すぎる彼女の魔力は世界を滅ぼすことも。
強大すぎる魔力を抑えるために彼女は人間の美しい少女の姿に変身している。ヴリトラだけは力が強すぎた。パドマは人間の少女に変身は出来るが魔力はあまり強くはない。
アムリタ「貴女がヴリトラね。あの有名な神様」
ヴリトラ「アムリタがなんであたしの名前を?」
アムリタ「この村じゃ貴女は有名よ」
ヴリトラは戸惑った。人間とは一体どのような種族だろうか?
パドマが言っていたように優しい人間も少なからずいたのだ。
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