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終ワル二次創作 竜の息吹

グエン・フエ 後の阮恵となるホ(胡)家の長女。ベトナム統一後は西山朝の2番目の皇帝になる。兄のグエン・ニャクが王国の魔術師ゴー·ヒエンに謀殺され兄の仇を取るために復讐を誓う。千里眼の能力を持つため目隠しをしている。皇帝になってからは一人称が余になる。後に光中皇帝と号する。

グエン·ハオ 死亡したフエの兄ニャクに瓜二つの青年。旧姓はフィン。ニャクの影武者として働く。ベトナム統一後は初代皇帝になる。

ブイ·タム 王国の若き護衛隊長。グエンフエを見て強くて美しい女性だと言った。

リー·スアンがチャンパ王国の生き残りの王女だと言ってたのです、これは黎朝が滅ぼした王国の怒りとか悲しみを具現化した物語でしょうか?

続けろ、と未来捜査官リーベは言った。

ベトナムの歴史では常に新しい王国が築かれている。

国の分断の歴史は普遍的なテーマでもある。

若き護衛隊長ブイタムは戸惑っていた。

「私はいずれ父の仇を取ります。ブイ隊長」

スアンは涙目にブイ隊長に告げた。

リースアン「私は幼き日に父にこう言われて育ちました。黎氏の王国の者とは一切関わるな、と。しかし私の王国は黎氏に滅ぼされた‥‥。私が生きてるうちに復讐せねば」

ブイタム「貴女は道を誤ってる。俺はあの日フエさん、いやフエ殿に自分を大切にしろと」

ブイ隊長とスアンは一夜を共にした。

肌と肌が触れ合う瞬間、逃げることすら出来なかった。

スアンの頬に触れる手、ブイ隊長の厚い胸板がスアンの涙で濡れる。

リースアン「ブイ隊長、私の復讐の為に踏み台になってください」

ブイタム「嫌です。俺はあの人にしか仕えない」

スアンは何も言わなかった。それで良かったのか?

踏み台になれなど、とスアンはブイ隊長に言った。

そんな事は出来ない。自分が汚くなるだけだ。

ブイ隊長は己に言い聞かせた。

プリムラと呼ばれる露出の高いスーツを身に着けた若い美女の捜査官がリーベに報告した。

プリムラ「我々が歴史に介入しては駄目よ」

リーベ「ああ。だから俺達は時空の歪みを直すんだ」

きっと変われる。ブイ隊長はあの美しい少女グエンフエに惚れていた。

それが恋なのか尊敬なのか自分にも分からない。



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