終ワル 二次創作 闇

この小説は独自設定、捏造、オリキャラ、クロスオーバーあり。

キングテリトリーの諜報員である若い男トルクヮート·ルッソロは冥界に墜とされた人類代表であった北朝鮮の工作員の男であるパクヨンハクに咎めるような視線を投げる。
ルッソロ「てめえみたいな人間が気に食わねえ。なにが人類代表だ」
パクヨンハク「俺は人類代表を剥奪された身でね。工作員でビフレストをぶっ壊した。なのに‥‥情報機関の奴らは関与してねえだの言いやがって工作員まで捨て駒扱いだ!将軍様の為だ?ふざけんじゃねえ!」
パクは怒りのあまり顔を歪ませる。
ルッソロ「確かにてめえも俺みたいな環境でずっと働いて任務を遂行しろと言われた哀れなロボットみたいな存在さ。だが、同情はしねえ」
パクヨンハク「同情なんかすんなよ。お前なんかに」
佐々木小次郎「人類代表、か。吾もかつてラグナロクに出たことがあってね。工作員殿までもが」
パクヨンハクは謎の老剣士の男を珍しそうに眺める。
パクヨンハク「この爺さんは?」
ルッソロ「佐々木小次郎だ。サムライだよ」
佐々木小次郎「お前さんのいた国では、表現の自由がなく金王朝への批判をする者は全て無慈悲に粛清される‥‥」
パクヨンハク「なんで‥‥あんたが俺の国のこと知ってんだ?」
佐々木小次郎「ルッソロ殿が教えてくれた。お前さんも苦労したね」
パクヨンハク「そうだ。苦難の行軍で俺の妹は餓死した。俺はヨンジャの恨みを晴らすために必死で勉強して大学まで行ってそこで工作員になるための知識を吸収した。ヨンジャの仇討ちのためでも‥‥」
パクは自身の辛い過去を佐々木小次郎に打ち明けた。
ルッソロ「俺の母さんはマフィアに殺された。18歳ん時にマフィアのボスに銃殺された。犯罪組織マフィア絡みの殺人事件だった‥‥。セコンディーナ·ルッソロは銃殺されたってニュースを観た時に母さんは死んだ、と受け入れ難い事実を突き付けられたよ。俺の国はイタリアだけどマフィア関連の事件が多いのが悲惨だ」
パクヨンハク「確かにな。俺の国でも薬物を密造、販売し、設けをその都度社会安全省にワイロとして上納していた事件があった。佐々木と言ったか。お前は頭良いらしいな」
佐々木小次郎「そうかね?工作員殿、お前さんの妹は仇討ちなんて望んどらんよ。自分の分まで生きてほしいって願ったと吾には思えるよ‥‥」
パクヨンハク「そうか。いつか妹に会えるならって思って冥界まで行ったんだ」
佐々木小次郎「ヨンジャ殿もルッソロ殿の母殿もきっと優しくて思いやりがあったんだろうね。ユキ殿に似て‥‥」
佐々木小次郎の言葉にルッソロとパクは黙り込む。佐々木小次郎という人間はいつでも自分達に優しく寄り添ってくれる。



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