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終ワル二次創作 導き

グエン・フエ 後の阮恵となるホ(胡)家の長女。ベトナム統一後は西山朝の2番目の皇帝になる。兄のグエン・ニャクが王国の魔術師ゴー·ヒエンに謀殺され兄の仇を取るために復讐を誓う。千里眼の能力を持つため目隠しをしている。皇帝になってからは一人称が余になる。後に光中皇帝と号する。

グエン·ハオ 死亡したフエの兄ニャクに瓜二つの青年。旧姓はフィン。ニャクの影武者として働く。ベトナム統一後は初代皇帝になる。

ブイ·タム 王国の若き護衛隊長。グエンフエを見て強くて美しい女性だと言った。

リー·スアン 王国に滅ぼされたチャンパ王国の王族の王女。

ブイタムはかつて皇帝に仕えていた。彼は若き皇帝黎愍帝を補佐する護衛隊長として王国に忠誠を誓っていた。しかし、奸臣魔術師ゴーヒエンにより彼は遠き田舎の地に左遷された。

悔しい。彼は悔し涙を流した。

「タンロン、お前は王都に戻れ」

ブイ隊長は仲の良い護衛剣士の妹で6歳の幼い少女に命じた。

「俺はいつ王都に戻れるか分からない」

「はい」

ブイ隊長は幼い少女タンロンとホイアンで別れた。

武勇に優れたブイ隊長の名はベトナム中に知れ渡っている。

ブイ隊長はタイソン現在のビンディン省で年端もいかない幼い少年と出会った。幼いが利発そうな少年だ。

ブイタム「君の名は?」

少年「グエン=ヴァン=ルーです!」

ブイタム「グエン?あの名家か?」

ルー「はい。僕とは血が繋がっていませんが賢くて強い姉がいます」

ブイタム「その人の名は?」

ルー「グエン=ヴァン=フエです!」

グエンフエ良い名前だ、とブイ隊長は思った。

話によればルーは赤ん坊の頃に桟橋の近くに捨てられていたと言う。

未亡人だったグエン夫人はその赤ん坊を拾い育てた。

名前はグエン=ヴァン=ルーと名づけた。

幼かったグエンフエは血の繋がっていない赤ん坊のルーを見て言った。

「ははうえ、なんてかわいいんでしょう」

グエン夫人は幼いフエの頭を優しく撫でた。

この時にまだ存命だったグエンニャクもいた。

ブイタム「君は幼いが賢い。俺の友達の小さな妹を思い出すよ」

ルー「ありがとうございます」

ルーは若き護衛隊長にお辞儀をする。

ブイタムはグエン家の門で赤きアオザイを身に纏った色白の美しい少女を見た。

「貴方はあの名高き武人ブイ隊長か?」

ブイ隊長は美しい少女にお辞儀をする。

ブイタム「はい。ブイタムです」

少女は瞳を輝かせながらブイ隊長に迫る。

少女「私はグエン=ヴァン=フエだ。ちかぢかブイ隊長にお会いしたいと思ってたところだ!」

少女の自信満ち溢れた言葉にブイ隊長は感嘆した。

そうだ。自分はこの少女を探していた。

ブイタム「こちらこそお会いできて嬉しいです」

グエンフエ「ブイ隊長から剣の修行を習いたい!」

ルー「姉上、僕も」

ブイ隊長とフエ。

二人はやがてベトナムの新たな王国を築きあげていく。





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