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終ワル二次創作 ラビリンス5

ロジーナ·カンナヴァーロ 主人公。魔法が使えない魔法使いの少女。チート能力を手にしたいと日々願う。

カフェ・コン・パンナ  大魔術師カフェ家の長女。親友ロジーナの良き理解者。

シェケラート·ヴァレンティーニ 魔女を蘇らせた若き女賢者。

ノルマーレ·テレジオ  美青年賢者。 

ミシェル・ノストラダムス ホログラム技術で甦った予言者。ロジーナいわくわけわからんおじさん。

ジェラート ロジーナの部屋にいる人工知能が搭載された可愛い金魚のホログラム。喋ったり、知識があるので役立つがたまにポンコツになる。

魔眼。

全てを見透せる能力のことだ。

シェケラート·ヴァレンティーニは全てを見透せる若き女賢者だった。

人睨みするだけで敵を封じるとか?

ノルマーレとロジーナはwifiが繋がっているお洒落な喫茶店で紅茶を飲んでいた。日曜日でもこの店は混雑している。

店内にはボブ・ディランの名曲『風に吹かれて』が流れていた。

ノルマーレ「俺は日々思うんだ。科学技術は日々進んでいる。100年前の人間がスマートグラスが登場するなんて誰も考えなかった。今のホログラム技術ならノストラダムスだけじゃなくてスティーブ・ジョブズも蘇らせられるってね」

ノルマーレは注文した紅茶の支払いを全てスマートグラスのモバイル支払いで済ませた。

ロジーナ「うちのジェラート作ったのもあんたでしょ。てか偉人蘇らせてどうすんのよ」

ノルマーレ「結論はこうだ。もし世界の終末なんてものが来るときに誰もが生にしがみつく。死は免れない。そんな時には救世主が必要さ。人類を救う為のね」

ロジーナ「アニメとか漫画のキャラクターにだって出来ないの?」

ノルマーレ「ロジーナの提案も素晴らしい。でも俺はノストラダムスに託すね。あいつ世紀の予言者だし頭良いし」

ノルマーレの言うとおりノストラダムスは予言者だ。

ただ人類を救えるのかどうかは謎だ。

ロジーナ「ノストラさんはなんかわけわかんないんだよね。あたし、あの人の本読んだことないし」

ノルマーレ「ノストラは人類の鍵を握るキーパーソンさ。あいつなら分かるかもしれない」

ロジーナは飲んだ紅茶の支払いをモバイル支払いで済ませる。

財布のピンチを救うアプリ『ラクラ〜ク決済』をダウンロードしているので注文した代金を楽に支払うことができる。

ノルマーレ「『ラクラ〜ク決済』で簡単に会計を済ませた。本当にこれは助かるぜ」

ロジーナは鞄につけている金魚のマスコットを見ながら思う。

ロジーナ「ひょっとしたらパンナは火以外の魔法も使えるんじゃないかな」

ノルマーレ「あのクソ真面目女が?」

ロジーナ「うちのばあちゃんは水属性の魔法が専門なの。パンナは水とか土とか使えても不思議じゃないと思うの」

ノルマーレはスマートグラスのディスプレイ画面をティッシュで拭きながら考えた。

通話アプリを開いてテレジオ家の使用人に電話を掛ける。

使用人が出るのかと思ったらホログラムのノストラダムスだった。

ノストラダムス『もしもし?何かね?』

ノルマーレ『なんだ。お前か。パンナの属性魔法についての情報をこっちに送ってくれ。ユーザーIDとパスワード認証もな』

ノストラ『分かったぞい』

情報は常に管理しなければ。

それがノルマーレのモットーだった。




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