終ワル二次創作　竜の末裔

グエン・フエ　後の阮恵となるホ(胡)家の長女。ベトナム統一後は西山朝の2番目の皇帝になる。兄のグエン・ニャクが王国の魔術師ゴー·ヒエンに謀殺され兄の仇を取るために復讐を誓う。千里眼の能力を持つため目隠しをしている。皇帝になってからは一人称が余になる。後に光中皇帝と号する。

グエン·ハオ　死亡したフエの兄ニャクに瓜二つの青年。旧姓はフィン。ニャクの影武者として働く。ベトナム統一後は初代皇帝になる。

ブイ·タム　王国の若き護衛隊長。グエンフエを見て強くて美しい女性だと言った。

本作は史実とは異なります。

時々頭が痛くなる。グエンフエは生まれた時から千里眼の能力を持っていた。彼女は成長するにつれて未来が透視できるようになり、目を布で隠した。目隠しはしても実際には視えている。

嘉隆帝またはザーロン帝もグエンフエに似た千里眼の能力を持っていた。

幼少期から徐々に未来が見えはじめていたときには右の片目を眼帯で隠した。ザーロン帝彼女の場合は右目に千里眼の能力が宿っていた。

国の未来だけでなく個人の未来までもが透視できるのだ。

グエンフエは皇帝に即位した際には目隠しの布を取り、綺羅びやかな衣装を身に纏った。光中帝と名乗った彼女は民達からも慕われ救国の英雄とされた。その後の彼女はブイ隊長と平穏に暮らしたとも言われている。

皇帝に即位したグエンフエはブイ隊長を呼んだ。

グエンフエ「ブイ隊長、余が即位してから半年が経つ。越南統一まで長かったような気もする」

ブイタム「陛下が千里眼の事を私達に打ち明けた理由は？」

グエンフエ「ああ。余が幼き日に母上がな、千里眼のことが知られたら世間から白い目で見られると言われて隠してたのだ‥‥。死ぬまで隠すわけにはいくまい」

ブイタム「寿命には勝てませんな。あの時の陛下は16歳の女の子で俺はまだ20歳の若者だった」

グエンフエ「懐かしい」

ブイタム「陛下はお分かりなのですか?」

グエンフエ「何が？」

ブイタム「グエン・フック・アインと言う少女が我々を倒そうと‥‥」

栄華はいつまでも続かない。終わりは来る。

グエンフエにもそれは分かっていた。

グエン・フック・アインは後の嘉隆帝またはザーロン帝である。

グエンフエ「竜の末裔を名乗る余が倒される日が来ようとは‥‥」

ブイタム「我が王国の大義名分のために討ちましょう」

グエンフエ「はやまるな、ブイ隊長」

千里眼の能力はアインにも宿っていた。

アイン彼女自身もやがては皇帝になる。