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私が推したい企業、それはGOODな英語学習の教材を提供している出版会社

私が推したい企業は、英語学習の教材を提供してくれているすべての出版会社です。 
喜劇役者がおおきな靴をはいてヨタヨタと歩くように、私が英語の小説を読めるようになったのは、良質な英語教材のおかげです。 
英語の学習をはじめたばかりの私は、不定詞、関係詞、仮定法、なにそれ状態でした。
しっかりとやりこめば、英語の実力をかならずのばしてくれる教材のおかげで、階段を一歩ずつのぼるように着実にレベルアップしてきました。 
具体的には、ヘミングウェイの小説を英語で読めるようになりました。 
 
私は、お金がない。 
個人レッスンや英会話、塾にかよいつめるお金がありません。 
お金がなくとも、個人で英語の知識を高められたのは、低価格で買うことができる英語教材のおかげです。 
 
発売されている英語教材すべてを手にとったわけではありません。 
それなのに、なぜ、すべての出版会社を推すのか。 
それは、出版会社さんたちが、切磋琢磨することで、質がよく、わかりやすく、それでいて紙質が高品質の英語教材を提供する仕組みができているからです。 
出版会社さんたちは、たいへんだと思います。
けれども、英語学習者にとっては、寡占状態よりも、飽和状態のほうが、よい教材とめぐりあえる機会がふえます。
 
本屋、もしくはネットショップには、天の川の星ほどにたくさんの英語の教材が並べられています。 
英語の教材は、初心者から上級者、やり直し用などなど、自分のレベルにあわせたものを選べます。
いまの日本は、英語の学習をはじめやすい環境です。  
 
さまざまな英語の教材を手にとってきました。
そのなかでも異彩を放つ教材として、単語ができる過程を教えてくれ、さらにすべての単語にイラストが描かれており資格でも単語を記憶できる本。
英語のなりたちから理解する文法の本などを読んだ瞬間、目から千粒のウロコが大量にこぼれおちました。 
そういうことだったのね、いままでさんざんぱら苦労させられてきた英語のルールを一瞬で理解できたのです。 
英語の教育、それも初期の段階でおしえるべき内容だ、と私は思いました。 
どしどし義務教育に組みこむべきだと、私はつよく主張します。 
 
それから驚いたことに、いま売られている英語の教材は、ネイティブの音声つきのものばかりでした。 
私が受験戦争の泥につかっていたころは、音声は別売りだった記憶があります。 
いまでは絶滅危惧種あつかいのCDに音声がいれられていました。 
いまの英語教材は、インターネットから英語の音声をダウンロードすることができます。 
CDがついてきた教材もあるにはありました。
 
なぜ、音声について言及したのか、それは明治の文豪である永井荷風が、このように書いているからです。 
外国の言語を習うのならば、まずはネイティブの発音を聴けと。 
私たちが習ったカビがはえたようにすえた匂いのする古い英語学習法は、日本の教師が発音するアップルやドッグを聴くことからはじまりました。 
いま英語の勉強をはじめるひとたちは、ネイティブの音声から耳をならすことができます。 
また、日本人が苦手とするところの英語の発音を懇切丁寧に教えてくれる『英語耳』という教材もあります。 
ただしい英語の発音をおぼえ、さらに単語の意味までをも覚えることができる一石二鳥なテキストでした。 
ただし、ただしい発音を身につけるには、膨大な時間が必要です。
はじめのうちは、舌をうごかしていると、舌の底にある白い線がいたくなるわ、ノドがはれるわ、と大変でした。
英語の発音は、楽するために発達してきた、といわれています。
われわれ日本人にとっては、楽よりも苦がまさります。
さらにつけくわえるならば、私はいまだに「ʃ」の発音記号を音声入力できません。
英語で会話をしたいかたは、できるだけ早くから発音の訓練にとりかかるべきである、と私は思います。
 
すこし話はそれます。 
永井荷風と書きおもいだしました。
明治の文豪たちは、日本語と漢語は学んでいたでしょう。
さらに、ふれたこともなかった英語やフランス語までを書ける、話せる文豪がおおいです。 
猫で有名な夏目漱石は、イギリスに留学しています。 
また、咸臨丸に搭乗し、アメリカの水兵と力をあわせ太平洋の荒波をのりこえ、渡米した福沢諭吉などなど、外国語を堂々とあやつるひとが明治にはたくさんいたイメージです。 

黒船がくるまで、チョンマゲだった日本人たちが、わずかの期間に英語やフランス語をどのように勉強したのか、興味がつきません。 
その点いまの世を生きる私たちは、本屋に行き、質のよい英語の教材を手にとり勉強すればよいだけです。 
 
つぎは英語の勉強を3年ほどつづけた結果、気づいた英語教材の選び方について書かせてもらいます。 
まずは教材は、簡単なものからはじめる。 
教材に書かれて英単語の意味が、7~8割ほどわかる教材を選ぶとよいでしょう。 
あまりにむずかしい教材を手にとってしまうと、やる気がめりめりと目減りします。 
 
つぎに大事なこと、それは実際に教材を手にとってみることです。 
いまはインターネットで教材のレビューを読むことができる時代です。 
レビューの評判がよくても、実際に教材を手にとってみると、なんだか手になじまない、カラフルすぎて目がちかちかするなどなどの問題がおこる可能性があります。 
幸運にも私はそのようなことはありませんでした。 
 
また、これは個人の好みになるのですが、問題が左ページに、解答が右ページに書かれているテキストを選ぶか、解答は別冊子のテキストを選ぶかも重要なポイントだと思います。 
わたしは、右に解答が書かれているものが好きです。 

あとは、なんども教材のバージョンアップをくりかえし、長いあいだ発行されつづけてきた教材は、質が高い傾向にあります。
カップラーメンほどではないでしょうが、たくさんの英語教材が産まれては、歴史の泡のなかに消え果てていったことでしょう。
英語教材の戦国時代、群雄割拠時代を生き残ってきた教材は、おおくの英語学習者の支持をうけてきた証ともいえます。
 
最後に教材を選ぶうえで大事なポイント、それはテキストの頑丈さです。 
よっぽどの天才であれば、英語のテキストを一度読みとおすだけで、書かれていることを理解、把握、記憶できるでしょう。 
けれども、凡才かつ非凡である私は、教材を何度も何度もくり返し読み、問題と格闘し、舌を巻き発音する必要があります。 
くり返しの学習にたえられる紙質か、割れたり、分離したりしない綴じ目かが重要なポイントになります。 

そんなん見極められないよ。
わかります。わかります。 
日本の英語学習テキストのすばらしいところは、くり返し学習することを想定していることでしょう。
10回20回、いや、100回くり返し、雑に勉強しても、びくともしない、白金の城とよびたくなるほどに堅牢、堅固なんです。 

受験戦争に参加なされたかたは、このような経験をもっていませんか。 
他人の英語学習の本がつかいこまれており、紙がよれて、手垢がつき、ぶ厚くなっている姿をみて、私もおれも、ぼくも勉強しなければと焦燥にかられた経験ありませんか。
つかいこまれた英語教材が、放射するつわもの感。
まるでいくたの戦争をくぐりぬけた古強者、現場でたたきあげられたベテラン兵のような装いに圧倒されたものです。 
落ちこぼれであった私は、無駄に単語帳をなんどもペラペラとめくりかえし、つかいこまれた感だけをだそうと無駄な努力していました。 
 
さて、これだけよい英語の教材がそろえられている国はめずらしいのではと私は愚考します。 
ところが、私もふくめて英語を話せる、読める、聞けるひとは少ないといわれています。 
質のよい、グッドな英語の教材は売られている。 
けれども、根気と勉強時間は売られていないのです。 

英語の勉強は、なんどもなんども、嫌になるほどに、勉強をくり返す必要があります。 
教材と一緒に勉強をつづける根気も売られていればいいのになと、こいねがうものであります。 

また、いそがしい日本人です。
勉強をする時間がありません。 
学生時代は、勉強さえしていれば褒められました、なんと幸せな時代だったことか。
現在の状況とくらべて切実にそのように思うのです。 
勉強できる時間は、とても貴重ですゾ。遊びほうけて後悔している人間からの助言でした。 
 
ときに英語を習得するには、勉強する教材の数はしぼりこんだほうが効率がよいと言われています。 
つまり、あれや、これやと教材を買わず、これダと決めた教材をしっかりとやりこむことが重要です。 
英語の学習は、時間がかかる、お金はあまり使わない、コストパフォーマンスのよい趣味ともいえます。
また、趣味でありながら、実用的でもあります。

話をもどして、教材はしぼるべき、わかってはいるんです、頭のなかでは。
ただ、ひとりで孤独に勉強しているときに、ひと恋しくて、ふとSNSの他人の発言や英語教材の広告を見てしまう。
そうしてしまうと、もしかしたら、もっと効率のよい英語の学習方法があるのではと誘惑されてしまうんです。 
ひとつの教材をマスターすることが、英語の実力アップの近道だと知っていても、火に飛びこむ羽虫のように、あたらしい英語の学習方法に飛びこまざるをえない性をもつ英語学習者たち。 
 
そんな誘惑を感じたときは、
「教材の数をしぼることが一番効率がいいんだぞ、さらにはお金の節約になるんだぞ」
と私は10回つぶやきます。 
すると、煩悩ともいえる誘惑はかき消えます。 
教材をやりこむと決めた初心を忘れずに、やりぬく決意、それも英語の学習には不可欠なものであり、これまたどこにも売られてはいません。 
 
これからも英語の学習は、趣味として死ぬまで続けていくつもりです。 
その過程でさまざまな英語学習の教材と出会うことでしょう。 
出版社さんが、いろいろと工夫をこらし、しっかりと勉強すれば、かならず英語の実力があがるテキストを手にとるのを楽しみにしています。 

#推したい会社

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